2011/07/18
グリードは欲望の怪物であり、欲望が満たされる快感を味わう事はないという。
だから人間に比べて五感は鈍く、色も味も香りも、人のソレほど鮮やかでないとのこと。
グリードはその満たされない感覚によって突き動き、最後は世界を人間ごと食らってしまおうとしている。
地球上においてそこまで鋭敏とは言えない人間の感覚を100とした基準なのかよ…とも思いましたが、グリードは人間が作り出した物なのでそうならざるを得ないのですかね。しかし生まれた時からその感覚ならば、世界が色褪せているかどうかなんて認識出来ないという気もするが…コアメダルの数によって感覚が上下する機能でもあるのかな。もしかして。
とりあえずグリードさんは満ち足りない欲望から世界を人間を食らおうとしているとのこと。
つまりはグリードってのはみんな、人間並みの感覚を手に入れたい、人間の感じる快感を得たい、人間になりたいと思っている怪物だってコトですよね。
人間の命を欲しがるミラーモンスター、人間の時間を欲しがるイマジンなどと同様に、怪物は人間になりたがっているのです。靖子にゃんのターン!
対する映司君はグリード化し始めていても相変わらず自分の欲望が無い男。
自分の欲望の代わりに、他人の欲望を叶える為に身を滅ぼそうとしている。
人間でもグリードでも、助けを求めるその手を無視できない。
しかし、それでは比奈や信吾の言うとおり、都合のイイ神様と同じなんですよね。
そりゃやっているコトは立派かもしれない。立派かもしれないけど、いつか伊達さんが言っていたように、その姿は自分の命を捨てているように映る。ある意味、人間の範疇を超えている。だからちょっと気味が悪い。
人間になりたいグリードと、人間を捨てている人間と…
不思議と共感できるのは、人間になりたがっているグリードの方って気がしてしまう…。
映司の場合、そういう自分に対して問題意識が薄いってのが一番の問題なんじゃないのかしら。
本人に改善しようという意識が低いので、どうやって解決したらいいのかよく見えない。
え、あとひと月ちょいで終わるのに…。
映司の差し伸べる手を握るのが比奈というのは分かったけれど、それによって映司が自分を大切に思えるようになること、自分の欲望を取り戻すことに繋がるのか…。うーむ、ひと月ちょいの割に課題が大きい気がする。
あと残っているグリードもまだまだ多いし…
だいじょぶなん…?
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