2017年 02月 17日
本日放送は「スリルブーメラン」「大予言・地球の滅びる日」でした。

「スリル~」は、危険な場所に一瞬だけ行って帰って来れる道具。
カップ麺を食べようかとしている最中、ジャイアンが木に登っている所に呼ばれてのび太もやってみろと言われたため、スリルブーメランで対抗しようというお話。
ブ-メランを使って高山の頂きやビルのアンテナ、宇宙にまで行ってしまうのび太。散々、宇宙は危険すぎると言った後で宇宙へ行かせるドラえもんの鬼畜さがよい。30秒ぐらいなら宇宙服無しでも平気だというコトで、「宇宙からのメッセージ」は科学的に正しいというコトに…いや、あれは30秒どころではなかったか。
非常にお手軽に冒険を楽しめる道具なのですが…この話の冒頭、カップ麺を食べるくだりは必要なのだろうか…? 原作通りですが。
インスタントに冒険出来ちゃう…的な繋がりでしょうか。謎のカップ麺要素です。ドラえもんの「おかし麺」発売の時期だったのかしら。昔食べてましたが。

「大予言~」は、ドラえもんが残した謎の本が、地球滅亡を記した預言書ではないかという一編。
ノストラダムスのムーブメントも21世紀になると、とんと見かけなくなってしまい、この話の根柢の怖さみたいなのは今の子どもには共有できないモノになってしまっているのでしょうかね。
何もない事を勘ぐって大げさな話にしてしまうという、「予言」あるいは「陰謀論」というモノの成り立ちを分かり易く見せてくれるお話でもある。これもまたオカルトを論理的・科学的に解釈する話の一つといえるか。
ひみつ道具が登場しない珍しい話の一つですが、ボクとしても結構好きな原作話の一つです。
ひみつ道具が出なくともSFになりうるという意味でも面白い話です。
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2017年 02月 10日
本日放送は「ココロチョコ」「独立!のび太国」でした。冒頭の超作画アニメは一体…。

「ココロ~」は、分け合って食べた人間が全員同じ思考に陥るという道具。
仲間内から裏切り者を出さないために使って一致団結をするが、だんだんみんなが同じ発想と行動をすることにうんざりしてくる。
みんなしてジャイアンを追い出そうとしている所も怖いのですが、町中の人間が同じ行動をするという所こそが恐ろしいお話。
SFお馴染みの、管理主義ディストピア世界の一端です。一致団結と全体主義は紙一重なわけで、団結時の高揚感も相まって、それが全体主義になっているのか否かの判断はなかなか自分ではし辛くなってしまう。
こういうテーマのお話だと、しずちゃんが言う「大勢が同じことを考えるなんて気持ち悪いわ」が肝なのですが、その台詞はさらっと流しつつ、のび太が酷い目にあうというオチで説教臭くなく見せるのが、日常ギャグ漫画としての上手さだなぁと感じる。
素直なギャグ漫画として出来ているけど、その一層向こう側にはSF的テーマがあって、そこには気付いても気付かなくても成立するようになっている。気付いた人間は多層的な楽しみが出来るだろうけど、最も重要なのは子どもが楽しめるギャグなんだなーと。
しかし、チョコが出てくるというだけでまるでバレンタインらしさは皆無なお話ですね。

「独立!~」は、外国人に憧れるのび太が新たに“のび太国”を作り、そこの国民となる一編。
しずちゃん達が外国人に憧れる姿を見て、自分も外国人になりたいと言い出すのび太。そこで、のび太の部屋を新たな領地“のび太国”とする、“おこのみ建国用品いろいろ”を出すドラえもん。本来の目的(チヤホヤされたい)と道具の用途が微妙にかみ合っていない、ドラえもんらしいチョイス。
のび太国の国民となったのび太は、日本国の法律に従う必要が無いと気付き、本来の目的はそこそこに、外交特権を駆使し始める。しかしある時、ジャイアンが亡命許可証を持ってのび太国に逃げ込んでくる。
このお話、幼い時に読んだ際は難しいことが多くて分からなかったんですが、今見るとようやく分かる気も。
亡命や難民の概念について前よりは分かって来たというのもあるけど、通貨である“ノビー”に全く信用が無いので、紙幣がどれだけあっても通貨としての価値が無いというのもようやく分かる。そもそも外国(日本国)でノビー紙幣使われても。
うわー、勉強になるお話だぁ。
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2017年 02月 03日
本日放送は「一寸のび太の鬼たいじ」「お医者さんカバン」でした

「一寸~」は、“おはなしバッジ”で一寸法師の物語を体験してしまうお話。
スモールライトで小さくなってしまったのび太は家の外に放り出され、ガン子に人形と勘違いされ拾われる。星野スミレは大人になっているけどガン子はガン子のまま…? いや、深く考えるコトではない…のだ。「のろいのカメラ」の引用なのだから。
小さくなったのび太は幼稚園に迷い込み、そこで鬼に食べられてしまう。節分エピソード。
時々気にかかるんですが、スモールライトで小さくなった人やモノをビッグライトで戻す時と、スモールライトの解除光線で戻す時とがあるんでしょうね…。「どんな道具の効果にも使用期限がある」とドラえもんが言っているので、ビッグライトで戻したように見えるのは二重効果なだけであって、効果が切れた時に不都合が起きるのではと思えてなりませんが…。
割と昔から気になっているんですが…もしかしたらスモールライトもビッグライトも実はほとんど同じ光線が出ているとか、そういうアレなのかなぁ…。

「お医者さん~」は、風邪が流行る中で自分も風邪をひいたと慌てるのび太を“お医者さんカバン”で治療する一編。
未来の子どもがお医者さんごっこで使うモノとはいいながら、風邪や火傷、虫歯まで治してしまう凄い一品。ちょっと、さすがに無免許の人間がここまでしていいのかよとも思われますが、今は町の薬屋で簡単に買える薬も、かつては専門的な知識を持つ人間の指示を受けなければならなかったであろうし、技術の進歩によって誰にでも利用できるモノ、誰にでも治療できる病気になったというコトなんだろうかな。100年後には、虫歯すらも常備薬で治せてしまう時代が来るのだ…ははぁ。
そんな実に未来的な道具とは裏腹に、お話の方はのび太が執拗にしずちゃんを裸にしてやろうとする。
どんなに道具が進歩しても、人間の欲望は変わらない。
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2017年 01月 27日
本日放送は「ターザンパンツ」「追跡!トレーサーバッジ」でした。

「ターザン~」は、着用するとどんな動物とも仲良くなれるパンツ。
普段から犬に吠えられているのび太もこれで犬に慣れればいいのだ、というコト。
街中の犬や猫、カラス、ネズミといった動物たちと交流を交わして仲良くなる中、突如町中に現れたのは本物のライオン。
ドラえもんは割と唐突に町中にライオンがいるコトがあるので慣れましょう。結構頻繁に出てきます。
町にライオンを飼っている人がいるというのも驚きですが、勝手にそのライオンを(おそらく)アフリカに逃がしてしまうドラえもんさん達も中々にフリーダム。「飼い主に連絡しておこう」って、そういう問題なのか…? この「ライオン出したいと思ったから出しただけだし」という勢いの良さ。

「追跡!~」は、ジャイアンズのマネージャーをしているのび太は連絡事項を逐一チームメイトに伝言していたが、メンバーの居場所が分からずに不便なので、今いる場所を追跡する“トレーサーバッジ”を用いるお話。
さすがに現代とはいえ小学生間の連絡で携帯電話はまだまだなのか、あるいは意図的に無視して描いているのか。てゆか、普通に電話で連絡したらいいのではと原作を読んだ時から思っていたり。ま、道具を出すための動機付けなのである程度ごまかされていかないといけないが。
友人たちの居場所が一目でわかるようになり、のび太はそれを利用して母親たちに位置情報を渡してしまう。
道具自体はまぎれもなくGPSで、今でいえばスマホや携帯に備わっているため、もはやSFでは無くなっていると言える。そしてまた、この位置情報をのび太が連絡業務にのみ使っていれば問題も無かったでしょうが、情報を他者へ渡してしまうとそうはいかない。
個人情報の管理と漏洩という現代社会の問題点が描かれます。数十年前に描かれた原作ですが、これもまた今ではSFではなく現実になっているのだなぁ。
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2017年 01月 20日
本日放送は「ピーヒョロ ロープ」「兄弟シール」でした。

「ピーヒョロ~」は、笛を吹くとロープが自在に動いて色々な働きを行ってくれるという道具。
荷造りといったロープ特有の働きだけでなく、宿題をしてくれたりトランプリンになったり、馬になったりしてくれる。
馬になったりする場面はいかにも「絵」である漫画的な発想と感じる。絵で見たら説得力あるけど、実際にやったらお尻が痛そうでしょ?
笛で操る蛇使いがベースですが、おそらく一本に見えるロープは幾つものマイクロロボットが合体してロープ状になっているのでしょうね。磁力で簡単に合体したり分離したり出来るのではと推察すると、実現性も高そう。狭い場所にも入れるし、色んな場面に役立ちそうです。ムカデ型メカみたいなのも現在開発されているけど、あの先にあるのがピーヒョロロープなんだろうなぁと。

「兄弟シール」は貼るだけで他人同士が兄弟になれてしまうアイテム。
盃を交わさずに兄弟になれる、簡易式任侠アイテムだろうか…。
のび太はジャイアンを兄にして、その権力と武力の傘の下で謳歌する。が、一方ジャイアンの弟になることで、ジャイアンシチューや歌の脅威に常にさらされることとなる。こう書くと同盟関係の話みたいになってしまう。ドラえもんは勉強になるなぁ。
何故か一人っ子が主人公であることが多いF漫画。兄弟がいて当たり前だった時代性を考えると不思議なんですよね。
別の世界から来た変なヤツと同居して、それと一種の疑似兄弟関係を築くという作品が多いので、設定としては一人っ子の方が良いというコトになるのかもしれない。
「パーマン」では珍しく妹がいますが、あれは同居モノではないのでキャラが食い合わないからというコトかもしれない。まぁ、「魔美」は一人っ子なので非同居モノだからといって必ず兄弟がいるワケでもないのですが。
少なくとも同居モノにおいては兄弟は必要性が薄いモノと判断されている印象である。
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2017年 01月 13日
本日放送は「地球エレベーター」「かたっぽ探知リード」でした。

「地球~」は、寒い日本を脱出してブラジルに行くというスネ夫に対抗して、地球の真ん中を通過する“地球エレベーター”でブラジルに行こうというお話。
日本からブラジルまでを地球の中心を通過する穴を作り、そこを自由落下の速度で目指すという事だそうです。通常飛行機で乗り継いでいくと25時間はかかるというコトですが、この方法であれば42分でブラジルまで行けちゃうのだそうです。
また、こちらの記事によれば自由落下によって速度は徐々に加速するも引力との相殺効果もあって、ちょうどブラジルに付いたときに速度ゼロになるとのこと。つまり、この移動方法は合理的だし科学的であるのだなー。しかもアニメではのび太の部屋の高さ(海抜)の分、位置エネルギーが多いのでブラジルの海上を飛び出すという描写まである。細かい。日常SF感みがあってよいです。
途中でエレベーターが反転しないと中でひっくり返るのではないかと思ってたんですが、落下中は無重力だから、エレベーター室内を上下の差なく使える仕様にしておけばいいのですね。あー、そうかそうか。無重力だからひっくり返って落ちるコトもないし、ホント、かなり合理的な乗り物だと思う。マントルを抜ける穴を掘れれば、だけど。

「かたっぽ~」は、無くした手袋や靴下の片方を探せる道具。
リードを付ければ動物のようになって相棒を探し出すのだそうです。手袋がぴょんぴょんするんじゃあ。
自分の手袋だけでなく、近所の人々の無くしたものも探してあげるのび太。アニメオリジナルのお話のようですが、原作なら一人10円で引き受けていそう。
そんな中で、しずちゃんの昔持っていたクマのぬいぐるみの相棒を探すことに。すると今では別の女の子によって可愛がられていることが分かり、しずちゃんは2匹とも女の子に譲り一緒に可愛がってもらう事としたのでした。とイイハナシ。
目的は見つけて取り戻すことではなく、ペアで一緒に居させることであるというのは手袋もクマも同じことなのです。ほっこり。
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2016年 12月 31日
本日放送は「大みそかだよドラえもん 1時間スペシャル!!」。

「戦国のび兵衛がんばれ」は、戦国時代のパッとしないご先祖様を出世させて殿様にでもしてやろうとタイムスリップする、歴史改変のお話。初期エピソードだと歴史改変に関しては積極的なドラえもんさん。恐竜ハンティングしてたのもこの頃か。
原作からボリュームアップして、姫のキャラ立てや敵の忍者などが現れてのび兵衛の行く手を阻む。姫とのび兵衛の個人的関係も掘り下げて、キャラを深めている印象。
最後、手柄を譲ったのはまた戦に出かけたくないからというごもっともな理由で、原作オチとキャラ掘り下げを両立した終わり方にしているのが、なるほどでありました。

「ドラえもん&パーマン危機一髪!?」は、“超巨大スクリーン立体テレビ”でテレビの中に入ってしまうお話。そこは「パーマン」の世界で、のび太達は野生動物の密猟団に捕まってしまうが、そこへパーマンたちがやって来る。
藤子ミュージアムのみで上映されているFシアターの短編。5年近く前のモノだそうですが、どの作品も貴重な、現在アニメ化していない作品の動画なのでパッケージ化してほしいものです…。
星野スミレが大人になった話と一緒に放送するというのに、どうやってパーマン出てくるんや(時間軸的に)と思っていたのですが、なるほどこういうことかと納得。実際、「ドラえもん」のテレビ番組として「パーマン」が放送されている描写が何度かありますからね。
ま、原作でもパーマンが少年のまんま出てくる回があるんだけどね…。
大杉監督が作監も兼ねているとの事で、とにかく作画が良い。パーマン以外のF作品も顔出しして、Fシアターらしいスペシャル感で満足感が高い。
藤子アニメが隆盛した80年代から30年が経ち、ちょうど当時の子どもが親になって一回りしている頃なので、F作品コラボの展開はミュージアムの中だけでなくもっと広い場所でやってくれていいのになーと思うんですが…いかがでしょうかねぇ。

「星野スミレのひみつの恋」は、ジャイアンに貸した本を返してもらいたいのび太が、電話でどう言えばいいのか悩んでいるので“架空通話アダプター”で相手のリアクションを事前に確認してみようというお話。そこからターゲットはスターの星野スミレへと移り…。
原作では別の話を1つにまとめている。パーマンに合わせてのチョイスのようですね。星野スミレの想い人に関する話はこれともう一つエピソードありますが、そもそも「パーマン」読んでないと分からない話ですから、「ドラえもん」の枠ではこれだけだと放送しづらいってのあるんですよね。そういう意味では好機といえる。
ボクも「パーマン」を読んだのは「ドラえもん」のかなり後だったので、星野スミレに関して分かったのは小学生の上の頃だったように記憶しています。初見時は「なんやこのオチ」って印象でしたっけ。

てなわけで、本来テレビで見れないモノを見させて頂いて眼福でござりました。
今年もドラえもんの記事で終了です。良いお年を。
≪メッセージもどうぞ。
2016年 12月 16日
本日放送は「クリスマスに雪を」「チュー難の相に気をつけろ!」でした。

「クリスマス~」は、しずちゃんの願いを叶えるためにホワイトクリスマスにしようとするのび太がお天気ボックスで雪を降らせるお話。
調子の悪いお天気ボックスを叩いて雪を降らせるも雪が止まず、このままでは日本が滅びると足掻くのび太。
お天気ボックスはかなり便利な道具なのですが、壊れやすいという弱点があって使い辛い。というか、大概壊れやすい道具が多いのだけれど。
結局、雪はお天気ボックスとは関係なく、自然の天候であったことが分かる。
天気は人知の及ぶことではないという自然の壮大さを示すようなお話…ま、別の話では未来では台風はやってくる前に消しちゃうとか言ってるんですがね。

「チュー難~」は、身に着けるモノの幸運と不運が事前に分かる“品物運勢鏡”のお話。
水難の相が出た服を着れば水をかけられ、金運の相が出ているイヤリングのおかげで500円玉を見つける。更にのび太の持ち物にはラジ難やスネ難、チュー難の相が出ているとの事。
ママに比べてやたら不運の相が多いのは、のび太自身の不幸体質が引き寄せているからなのだろうか。ラジ難はラジコン、チュー難はネズミだろうという読者側の推測を裏切る形で話は展開する。
結局、不運が起きると分かっていても回避することは出来ないという、人は運命に抗えないといったギリシア神話的なお話といえる。他の話では「未来は変えられる」と言っている話も多いだけに、運命を変えるか、変えられないか、元々のび太の未来を変えるためにドラえもんは現代に来ているだけに、その2つの対立こそがこの漫画の主軸であると捉えられるなぁ。

そう思うと、今週の二本は「願って運命を変える話」と「変えられなかった話」であるという気もする。
≪メッセージもどうぞ。
2016年 12月 09日
本日放送は「南極ペンギンを救え!」「日づけ変更カレンダー」でした。

「南極~」は、スケートをしようと南極にやって来たのび太たちがペンギンのために一肌脱ぐお話。
“まあまあ棒”のお話を主軸(?)に、スケートを絡めているという印象ですか。全体的にオリジナルながらオチは原作寄り。
フィギュアの番宣を兼ねてのスケート要素だったのかな…?
突如やって来た氷山のために困っていたペンギンを救うべく、氷山をあの手この手で動かそうとするも上手くいかず、最終的に“まあまあ棒”によってチャージされたジャイアンの怒りエネルギーによって氷山は破壊される。
一番恐ろしいのは人間なのだ…(ぇ)。

「日づけ~」は、クリスマスプレゼントを早く欲しいのび太が、“日づけ変更カレンダー”でクリスマスを早めてやって来させるお話。
あ、この話アニメでやっていいんだ…というのが率直な感想。なにせこの話は、のび太がクリスマスプレゼントを親にねだるという話で、サンタクロースがプレゼントを持ってくるという約束事は一切排除されている。幼少の砌、この話を漫画で読んだ際は「どういうこと?」と思い、後に「あ、サンタ…おらんのや…」と気付いたのが僕です。「ドラえもん」ってのは人生の大切なことを教えてくれるのだ…。
子ども向け漫画だから~と、なんとなく勘違いされやすいけど、「ドラえもん」という作品(原作漫画)でサンタの実在性を証明した話は一つもない。一つもだ。
サンタではなく親にプレゼントをねだったり、のび太達がサンタ役になってプレゼントを配ったり、あるいはサンタのロボットが出てくる大長編はあるけど、サンタクロースなるおじいさんが本当に実在するなんてコト、この漫画では一回も言っていないのです。
雪男やネッシーは実在するぞと描いていますが、サンタは完全に否定しています。そういう漫画です。
SF的な物はかなり許容している作品だけど、ファンタジーや霊的オカルトは完全に否定します。そう、だってこれはSF漫画だもの。
今回の放送で、やんわりと世界の裏側に気付いてしまう子どもたちがいたのだろうかなあ…。

ついでに言うとバレンタインの話も一つも無いので、おそらくバレンタインにチョコをもらうってのはオカルトなんだと思う…。
≪メッセージもどうぞ。
2016年 12月 02日
本日放送は「スーパーヒーローふろしき」「カッコータマゴ」でした。

「スーパーヒーロー~」は、テレビ番組のヒーロー“スーパーダン”に憧れたのび太が、未来で小さな子どもがヒーローごっこに使うという風呂敷を手に入れる一編。
ヒーローに憧れるジャイアンとのび太は、ヒーローとして活躍するがために悪を探そうと練り歩き、早く出て来いと期待する。
ヒーローをモチーフにしたF作品だとパーマンが有名ですが、これはどちらかといえばSF短編の方に近いノリ。超人的な力を手に入れたはいいけど、日常ではそんな力を使うような悪人もおらず、持て余し、悪の出現を期待するという捻くれたヒーローになってしまう。
民衆に圧制を強いる敵(ジャイアン)を倒すと、今度はのび太が同じことをしだすという皮肉めいた展開も好き。超人的な能力はちょっとしたことで善にも悪にもなりうるのだと教えてくれます。

「カッコー~」は、よその家庭の子どもに成り代われるという恐ろしいアイテム。
未来デパートが間違えて送り付けてきた商品で、ずるい道具だとドラえもんは憤慨していましたが、いつも持っている道具の中にもズルイ道具はかなりあるだろうと思うのですが…。この辺の未来の価値観や倫理観はやはり難しい…。
タマゴを使って骨川家の子になったのび太は贅沢三昧。スネ夫のママが普段出会う時より優しい芝居になっているのが細かい。
この話は幼い時分に読んで、凄く怖かったなーってのを覚えている。子どもながらに想像しうる恐怖だったし、優雅な生活を謳歌するのび太より、追い出されたスネ夫側に感情移入してしまうんですよねぇ。こわ。
≪メッセージもどうぞ。