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2018年 09月 14日
本日放送は「ドラえもんの歌」「相関図メーカー」でした。

「ドラえもんの歌」は、ジャイアンの歌の酷さは先刻承知の中、ドラえもんまでもが酷い歌でリサイタルを開催しようとするお話。
ドラえもんの歌はジャイアンより酷いという定説はかねてより囁かれていたコトですが、この話はてんコミに収録されていないので自分の目で確認することが難しくもあったのですよねぇ。初めて読めたときは「噂は本当だったんだ…!」と目を輝かせた記憶。
ジャイアンよりも酷い歌だというのに自意識が肥大化してリサイタルを無理やり開催しようとしてしまうドラえもん。電子頭脳にマツムシが入り込んで故障していたのだと分かる。マツムシが入り込んで故障…????? マツムシで…????
繊細なんですね…。
ジャイアンがいつもしている事をドラえもんがしたらという視点逆転のお話。そしてジャイアン以上に恐ろしい結果を招く。歌下手問題は後手後手にではなく根本的解決策が見つからない限り、新たな歌下手者が現れて被害は繰り返される…おそろしや。

「相関図~」は、周囲の人間関係を自由に変更できてしまうアイテム。
パパをのび太の子どもにしてしまったり、ジャイアンとスネ夫を子分にしてしまったり。自分にとって都合の良い人間関係を構築する。
案の定、最終的には王と家来の関係性に集約させるのび太。いつもの…。
これもまた視点変化の話で、相手の立場の方が自分よりもよく見えても、実際その立場になると問題点にぶち当たるというコトを、子ども視点で分かり易く見せてくれているかなと感じる。
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2018年 09月 12日
警察に出頭してきたギャングラー怪人。
ギャングラー組織の情報と引き換えに、証人保護プログラムを受ける司法取引を申し出る。プログラムが受理されれば新しい土地で新しい戸籍をもとに暮らすことが出来る。
まさかギャングラーにも戸籍や人権が認められている世界だったなんて…。
世の中には平和に暮らしているギャングラーもいるというコトかな…。
ギャングラーの言う事が信用できるのか否か。罠の可能性も鑑み、議論は逡巡する。ギャングラーは信用出来ない強硬派ノエルと、取り調べによって徐々に信用していくつかさ。

この怪人はイイ奴なのかそれとも…という戦隊での定番ネタでありつつ、刑事ドラマにおいての定番ネタでもある。
その正体や、コレクションの能力で善人と悪人が入れ替わっていたのだという。
善人のギャングラーは初めからいなかった…と、かなり残酷な現実でもありますが、善人であろうとなかろうと、その場合場合に応じて警察官として常に適切な行動を取るだけというつかさの矜持を見せる。
予断なく、目の前の事実でただ判断するのだと。

警察官としてもそうですが、「今」を守ることが使命たるパトレンジャーのテーマにおいても、過去の行いや偏見による予断を排除するというコトはとても大事なのだ。だからこそ悪人だと分かってもノエルに任せず自ら引き金を引く。

まぁ、それはともかくとして、悪人と分かったとはいえ悪行を行った形跡が見えないヤツも消すのか…という怖さは相変わらずあるのであった。

スーパー戦隊 各話レビュー
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2018年 09月 07日
本日放送は「クジラとまぼろしのパイプ島」でした。

おざしき釣り堀で遭遇したクジラとオカリナの因果関係を調査する為、7000年前の時代へ行ってみるコトにした一同。
クジラの故郷たるその島では、紀元前とも思えぬ高度に発達した文明が築かれていた。
聞けば、赤ん坊の頃にピトと共に漂流してきたオーパーツを解析し、その島では発達した文明を享受出来ているのだという。
はたしてピトは何処から来た何者なのか…?

7000年前に存在した謎の文明を匂わせつつ話は進んでいきますが、最終的にピトが何者で何処から来たのかは語られる事なく終わります。他の話はシンプルに進むながら、その点に関して意外や意外な展開です。
そんだけ振っておいて語らないということは、語らない事にこそテーマがあるというコトでしょう。誕生日スペシャルであるコトを鑑みると、自分のルーツが何処にあろうと現在まわりに居る人々と共に懸命に生きるコト…みたいなテーマなのかなと。
誕生日SPですが、誕生そのものに対しての感謝云々はこれまで描いてきているし、そこから一歩離れて、今まで生きて来れたコト、育ててくれたコトに対しての想いを大事にしましょうという話なのかなと。
子ども向けのメッセージと仮定して、子どもの誰もが実親と暮らせているわけではないという部分に目を向けている…のかもしれない。

ピトの両親の事も分からない、母国の事も分からない、これまで暮らした島も消えた。
自分の過去という過去が消滅してしまい、状況はひどく残酷だけど、しかし仲間達がいるコトで新たな世界を作ることが出来る。
失ってもまた作り出せる、誕生出来るという意味での誕生日SPであるとも言えるかも。

てな感じで、誕生日SPであるコトを鑑みると、テーマが色々深堀り出来そうな、そんなお話でした。
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2018年 08月 31日
本日放送は「仙人らくらくコース」「悪運ダイヤ」でした。

「仙人~」は、仙人ロボットの指導のもとで仙人になる修行をするお話。
世の中が嫌になり山にでもこもりたいと捻るのび太に、仙人ロボットが指南を与える。
雲に乗ったり、霞を食べたり、全ては心をカラッポにするコトから始まる。しかして、最後には仙人ロボット自身が下心で自壊してしまう。
ロボットですら仙人になれないというのであれば、もはや人間になどなりえるものではなかろうと…同時に、仙人になっても楽しそうじゃないなとも思えるので、半面的に人間賛歌しているお話でもある。
嫉妬深く強欲で愚かな人間だけど、だからこそ楽しいのかなと。

「悪運ダイヤ」は、自分に起きた運の悪い出来事を他者になすりつけられるアイテム。
たとえ自分がどんな酷い目に遭ったとしても、ダイヤを持っている人間に全て押し付けられる。
あまりに酷いアイテムなのでそんなモノ誰が引き受けるかい! てなもんですが、ダイヤモンドという誰もが欲しがるモノであるというのがなかなか考えられたタチの悪さです。商品開発者のずる賢さが光る。
後半、誰かに不幸を押し付けて自分だけ幸福にはなれない!と高らかに謳ったのび太が、オチで「ジャイアンならいいか…」と納得しているのも面白い。やはり人間はそういう生き物か。
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2018年 08月 17日
本日放送は「額縁をくぐって海へ」「チューケンパー」でした。

「額縁~」は、実際の風景を眺めることが出来る“実景ひきよせ額縁”を応用して、その実景のある場所に行って遊ぶお話。
単純に色んな場所を眺めるだけで役割を全うしていそうなもんですが、そこを一歩踏み込んで(物理)、どこでもドア的に使ってしまう。
原作にもある超巨大立体テレビでも、同様に眺めているだけかと思いきや中に入れるというお話がありましたっけね。テレビという何でもありの世界に比べてしまうと、こちらは実在する風景だけなのでやや地味ではありますが。
風景だけ眺めている事と、実際の場所に行くのとでは違うという話のようにも感じる。見ると行くとで大違い、と。
それまた視点変化の話だし、想像力理解力の話なのだ。

「チューケンパー」は、自分に忠実で何でも言う事を聞いてくれる友達が欲しいという要望を叶える“チューケンパー”という犬型ロボットの一編。
のび太の願いを何でも叶えてくれるチューケンパーですが、案の定、のび太にアダなす事、悲しませる者に対しては攻撃を与えるという凶暴な性格。登録した人間以外にはキバを向きまくる、融通の利かないお犬さま。
ロボ子にも通じる、愛が重すぎるロボットなのですが、やはりポケットから出てくるロボットは大概において何かしら破綻しているので長続きしない。逆にそれによってドラえもんというロボットが持つ人間味のクオリティがより浮き彫りにされるとも言える。やはりある程度は値段の高いモノじゃないとダメなんだ…。
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2018年 08月 03日
本日放送は「友情カプセル」「ジャイ子の恋人=のび太」でした。

「友情カプセル」は、取り付けた相手と親友になれてしまうというアイテム。ただし実際の使用を見る限りではかなり危険なモノ…。
ドラえもんを自分のモノにするため、カプセルをドラえもんに取り付けて言う事をきかせる事に成功したスネ夫。のび太はドラえもんからカプセルを外すために苦慮する。
「機械で友達を作るなんてかわいそうだね」のコマが、よくネタにされるお話ですね。それだけドラえもん=機械というイメージが作中の中で機能していない・させていない証左なんですよね。ドラえもんが取り出す道具は機械だったりロボットだったりと認識するのだけど、ドラえもん自体を機械だとかロボットだとかと認識することはとても少ない。ドラえもんはドラえもんでしかないという場所にまで辿り着いているのです。それをのび太だけでなく、読者側も同じ認識で受け取っている。
捉えようによっては、「機械とは」「ロボットとは」といった高度な人権問題をテーマにも出来るわけですが、そういうこともなくすんなりと受け入れている。割と初期のお話なのに。
「鉄腕アトム」後のロボット観を反映しているのが「ドラえもん」ってコトなんかなぁ。

「ジャイ子の~」は、ジャイ子がのび太に恋をした…のかもという騒動。
このお話、原作だと久しぶりにジャイ子が登場するので、「ジャイアンの妹の!」とか「漫画家になるのが夢」とか、今や当たり前となっているコトが改めて紹介されているお話でもある。
この話以降、ジャイ子の漫画家エピソードはちょいちょい出てくるわけですが、原作が長く重ねられるにつれて忘れられていたキャラクターの救済という印象が強いですね。
初期のジャイ子は粗野で乱暴な悪役として描かれているのですが(「未来の国からはるばると」「呪いのカメラ」)、後期は夢にまい進する人間味のあるキャラクターとして登場する。初期はのび太の失敗した未来の象徴として煙たがられる悪役としてのみの登場で、それも未来が変わったことで登場する必要性が無くなってしまい…という、扱いとしてはとてもひどい役だっただけに、F先生の優しさで救済したのかも…とも思えるわけです。この辺、実際の娘さんの成長によって意識変化があったりするのだろうか。
未来が変わったことでのび太は幸せになるけれど、そのしわ寄せをジャイ子という存在に全て押し付けていたのだけれど、この話以降のエピソードによって、ジャイ子の方も未来が変わって幸福になるのだと描かれているんですよね。しかも、作中もっとも自立した女性像を背負って。
誰かを不幸にして幸福になっても意味が無いという想いのようなモノが、実に「ドラえもん」的な未来像だなぁと感じ入るのです…。
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2018年 07月 27日
本日放送は「絶景!箱庭ソーメン流し」「半分の半分のまた半分…」でした。

「絶景~」は、スネ夫の家で行った流しソーメンに失敗した悔しさから、特訓をするお話。
箱庭シリーズのアマゾン川やナイアガラの滝といったもので流しソーメンに果敢にチャレンジする。なるほど、ツッコまないタイプのお話か…。
特訓して失敗のリベンジを果たそうという、スポ根展開。素麺と激流の迫力というミスマッチからの笑いで、オリジナルなわけですが、なるほどこれは漫画よりもアニメーション向きのお話かもしれない。
確かに流しそうめんに対する憧れと言うのは全地球人が持っていると思うのですが(?)、何故あれにそこまで憧れるのかといえば、やはりそのアトラクション性なわけで。そのアトラクション性を高度に進化させたのが今回のお話というコトなのだろうなぁ。
素直に見れば「おかしなコトをしている」のだけど、そもそも流しそうめん自体がわざわざ普通に食べずに「おかしなコト」をしているので、なるほどこれは進化した未来の流しそうめんそのものなのだ(というSFめいたしめくくり)。

「半分の~」は、ばっさり切るとモノでもヒトでも半分こ、ふたつにしてしまう“半分こ刀”の一編。
見たい番組が重なってしまい、ならばとテレビを二つにして観賞する荒業を見せつける。テレビっ子だったので、これ読んだとき大変うらやましかった。
のび太という存在が二つに分かれ、それが繰り返されてどんどん増えていく。はてその際、「のび太」のオリジナルはどの「のび太」なのか? 体積自体は減っていっているけど、思考や性格は変化していないんですよね。クローン問題よりは、人格をデジタルデータ化してコピーした時、それは本人といえるのか? みたいなSFにおける問題点に近い。スタートレックの転送装置の問題点ですね。
何をもって人間は人間だと定義づけられるのか…と気になる中、この話自体は特にそこには切り込まず終わるのでした。
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2018年 07月 20日
本日放送は「きもだめしめがね」「いきものおりがみ」でした。

「きもだめし~」は、かけるだけで世界がおどろおどろしく変化して見え、気軽に肝試しが体験できる。
道行く普通の人々がオバケに見えたりするという、オーバーオーバーに似たアイテム。
単純にVR・AR体験が可能なメガネとも思えるし、自分の見慣れぬ世界や住人をオバケと呼んでいるけど実際は一枚めくればただの人であるという視点のようにも感じる。見慣れてしまえば、それはそういう人だとかモノに過ぎないだろうし、それこそ「モジャ公」のヌエのようなもんで。
ま、作中そんなことは一切語られていないけど、視点変化といういつものテーマが垣間見える一編よね。

「いきもの~」は、折った動物が本物のように動き出す折り紙。
ペーパー型のロボット、近いうち出来ない事はないって気はする。
ゴキブリだったりカブトメシの雌だったりホタルだったり、同じもののハズなのに、人間側の認識によって動きが変化しているようにも見える。
これも認識によって変化する世界かもしれない。

まだ映画の情報ない…? 遅くない?
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2018年 07月 06日
本日放送は「天の川で星釣りを」「ねがい星」でした。

「天の川~」は、“星釣りセット”によって宇宙にある星を釣ってしまおうというお話。
時空を繋げて宇宙の星を写し取った水面で釣り糸を垂らすと、色々な星が釣れるという。恒星から小惑星まで。
七夕なので、天の川に船を浮かべて釣りをするというビジュアルは分かるんです…分かるんですけど、星を釣るというアイディアがかなりぶっ飛んでて咀嚼し切れません。しかも釣った星は本物と同期しているので宇宙から消えるという…あまりにスケールの大きい設定。
何を食ったらこのイカれたアイディアで話を作ろうとなるのか…いや、すごい。

「ねがい星」は、願い事を言うと叶えてくれるアイテム。しかし、やたら聞き間違いが多いので使い辛い。
いらない道具を処分する為、土に埋めてしまおうと言いだすドラえもん。早速のジェネレーションギャップ。連載当時ですらOKだったのか、はなはだ疑問ではありますが、今話でもドラえもんの相変わらずの倫理観が炸裂します。しかも野比家の庭ではなく他人の土地に埋めるんですからね。まぁ、ママもいらないモノは窓から捨てる人だしなぁ。この辺り、連載当時の価値観が知りたい…。
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2018年 06月 29日
本日放送は「録験機でたのしもう」「アセッカキン」でした。

「録験機~」は、他人の体験をカセットに記録して自分の脳で疑似的に体験出来てしまう道具。
カセット式というトコロに時代の流れを大いに感じます。ドラえもんの説明によれば、人間の体験は全て脳で処理している事なので、この道具では脳に疑似的な情報を与えて同じ体験を味わえるようにしているとのこと。
VRの更に先を行く技術なわけですが、改めて見ると脳に直接コンタクトを取っていると分かり、ヤバそうな機械だなと感じられるのも好い(ぇ)。
こんなモノが実在したらサービス産業が滅亡するぐらいヤバイのではないかと…いや、人類滅亡まで考えられるレベル。

「アセッカキン」は、額に汗して労働すると欲しいモノが手に入るという、労働を現物支給してくれるアイテム。
関智一さんのアイディアが実った秘密道具でのオリジナルエピソードでしたが、他人を利用してラクして儲けようとするのび太や、人情味ある展開と怠け癖のラストなど、「ドラえもん」みが詰まった話になっていたなぁと感じました。説教臭くならんように、しかしそのテーマは描かれているし、上手く出来ているのう。
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