2017年 05月 26日
本日放送は「のび太とアリの女王」でした。

怠け者ののび太に働きアリの習性を見習ってもらおうと、“うつしっぱなしミラー”でアリの生態を観察させる異にしたドラえもん。
思いのほかアリの観察にハマってしまったのび太は、他の事は何もせず、監察にのめり込む。
このまま学習漫画に掲載されてOKと誰もが思う原作話の一つです。アリの生態を細かに描写し、ついでに道徳的教えも付随しているという抜かりない学習漫画。
とても知識欲を刺激される話なんですが、どうしてここまでアリの話を描きたかったんだ…と若干不思議に思う話でもあります。アリから幾らか貰ってたのかな…。
アリジゴクに襲われそうなアリを見つけるとアリを助け、アリがイモムシを見つけたらイモムシを助けようとするのび太。
自然に干渉する動きであるが実に一貫性の無い行動で、ただその瞬間の感情的に動いているというのが分かります。
ただ、弱者への優しさという点においては一貫しているとも言える。そして、そのおかげで女王から恩返しを受ける。
漫画を読んでいた時は、アリは近くで見ると怖いからファンタグラスをかけて可愛くするという現象をそのまま受け取っていたけれど、今思うと、アリをそのまま書いてると作画が大変だから擬人化させていたんじゃないかなと思ったりもする。
ファンタグラスは漫画家を助ける為の道具だったのではなかろうか…。
というか、グラスでそう見えるってだけで実際には普通のアリなのだと思うと、色々不可解な事も多いですね。縄…で縛る…のか…。
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2017年 05月 19日
本日放送は「自信ヘルメット」「ガッコー仮面は誰でしょう?」でした。

「自信ヘルメット」は、かぶるとどんな話題も自分のことを褒めてくれている風に聞こえるアイテム。
学校で笑われているかのように思ったのび太が自信を回復できるようにと与えられますが、どんな言葉でも良いように受け取る…というレベルでなく、意味合いすらも変化して誉め言葉に聞こえてしまう為、もはや会話不成立に。
周りが悪口を言っているように感じるというのは思春期を迎えた頃に誰もが感じるコトかと思いますが、自信が無さ過ぎても困るが、ありすぎても困るのだなぁと。
秘密道具の中には、時折こうして心療内科で使われているようなアイテムもある。22世紀では心の病は現代以上に身近な問題なんでしょうね。デパートで買える商品だし。

「ガッコー仮面~」は、謎の男・ガッコー仮面がのび太の家庭教師になると突如現れてスパルタ式の教育を行うお話。
いきなり現れた謎の男を無償だからと子どもの家庭教師として認めてしまうパパとママもなかなか…。
ドラえもんがこっそりとのび太に手を貸すも、ガッコー仮面はすぐに秘密道具の効果を見破ってしまう。
実はガッコー仮面のその正体は、中学生ののび太であった。成績の悪い中学生ののび太が、この責任は小学生時代ののび太にあるとしてやって来たのだとか。そこに、さらにやって来る高校生ののび太は中学時代の責任だと、皆が皆、自分に責任転嫁。
タイムパラドックスを完全に無視したSF話の中で、結構道徳的な教えを説いていたりする。
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2017年 05月 12日
本日放送は「ママをつかまえろ!」「四次元くずかご」でした。

「ママを~」は、母の日にママをねぎらう為、“トッカエバー”で体を入れ替えたママとのび太。のび太の身体になったママは、小学生のように遊びまわるが、ママになったのび太は更に野良猫と入れ替わってしまい、ママの身体は逃げ去ってしまう。
互いの役割を代わる中で、のび太はママの大変さが分かるという母の日っぽい教えのあるお話。F作品的な視点変化の話であるとも言える。
しかしどちらかというと半分以上はネコを追いかけている話だったし、ネコの日に放送されてもよいのかもしれない。

「四次元~」は、高井山に遊びに行くためスペアポケットを貸してもらえなかったのび太が、もう使えない・要らなくなった道具を捨てる“四次元くずかご”を持っていくお話。
やけにマイナーな道具が再登場する話でもあるのですが、のび太がその道具をちゃんと覚えているというのも凄い。
この話の中で、ドラえもんの道具は使い捨てが多いと初めて言及されており、この際に研究者を大いに驚かしたという。
セワシは貧乏だったという割に随分と道具数を持っている理由も、すぐ壊れる理由もこの言及によって納得するところとなったのである。
ドラえもん世界を認識するうえで重要な資料となる話といえるのだ。ふむふむ。
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2017年 04月 28日
また公開から随分と時間が経っていますが、遅きを気にせずレビューです。いや、見たのは公開直後だけれど。

かき氷を食べに巨大流氷へとやって来た一同は、そこで氷のテーマパークを建設する。しかしその中で古代文明の手がかりを掴み、南極探検に出向くことに。

[『映画 ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』]の続きを読む

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2017年 04月 28日
本日放送は「火星ピクニック」「テレパしい」でした。

「火星~」は、火星人の存在を確かめる為に“宇宙ピクニックセット”で火星へ行くことにした一行の冒険譚。
宇宙ピクニックセットは未来の子どもが宇宙に遊びに行く際に使うモノだそうですが、テキオー灯がセットに含まれていないのは気にかかる点です。
火星へ降り立ったのび太達ですが、ジャイアンとスネ夫が砂嵐の中ではぐれてしまい、その混乱の中で遭遇したのはタコ型の火星人…!
この話、映画「オデッセイ」見た後で作ったんかなーと思えるポイントが沢山あって、そういう意味では噛み砕きやすい。「あ、映画で見た探査機だ」と。
火星人は本当にいたのか…と思いきや、それは「絵本とりもち」で図鑑から出てきた火星人。オリジナル話ですが、ドラえもんっぽいオチだと納得に至ります。何故急に絵本とりもちなんてマイナーな道具を出したのかも腑に落ちるわけです。

「テレパしい」は、何も言わずに相手に頼み事をしたい物ぐさなのび太を懲らしめる為に使用されるアイテム。
これを食べれば思っていることが近くの人に聞こえてしまう。初めはたいへん便利な道具のようでしたが、しょーもないコトまで聞こえてしまう不便さも大いにあるのが判明する。
魔美やパーマンでもやっていますが、悩める超能力者というドラマを短い中でさっくり描いています。テレパシーで苦労する話は大概において相手の嫌な声が聞こえてしまうコトだけれど、これは逆なので明朗快活な話になっている。
人間、邪心を心の中でまで蓋は出来ないのだ。心の声は聞くのも聞かれるのも碌なコトにならんと。
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2017年 04月 21日
本日放送は「見えなくなる目ぐすり」「目は口ほどに物を食べ」でした。

「見えなくなる~」は、ジャイアンに貸した本にジャイアンの悪口を書いていたのび太は、こっそり修正するべく透明人間になる目薬をドラえもんに出してもらうというお話。
見えなくなる目薬を注して町へ繰り出すと、何故か人っ子ひとり見当たらず、しかしそこかしこで起こるポルターガイスト現象にのび太は驚くのであった。
原作ではここで作者の二人組が登場してネタ明かしをしますが、アニメではドラミちゃんがその役割を担います。とはいえ原作に沿ってメタ的な描写で描く。
作者が登場して解説するという、一種の禁断を使っているお話で、幼少時に読んだときはちょっと飲み込めなかったのを覚えています。言葉のちょっとしたニュアンス間違いというネタだったしなぁ。
タネが明かされ、一人でいると思っているのび太の行動がぐいぐい面白くなる後半。ミステリー的要素もありつつ、喜劇的な面白さが加速して楽しい。

「目は~」は、映像や画像を見るだけで実際に食べた感覚を味わえる“食品視覚化ガス”のお話。
見るだけで食べた気になれる…ではなく、どうも本当におなか一杯になる様子。貧乏飯もここに極まったかという未来のテクノロジーです。
スネ夫のママへの対抗心からフランス料理を作ろうとしていたママですが、レシピを見ているだけでお腹いっぱいになってしまい、夕食はレシピ本に。
この話、実際に食べてはいないお話なわけですが、原作を読んだときに何だか無性に美味そうに思えるから不思議です。やはり「美味さ」というのは料理それ自体ではなく食べた人のリアクションになるのだという、グルメ漫画の本質をしっかりと描いているのだ(ぇ)。
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2017年 04月 14日
本日放送は「ようこそ!ハリボテの城へ」「おばけ口目の怪事件」でした。

「ようこそ~」は、映画用の張りぼてセットを作る“セットメーカー”で、家へやって来る先生を黙くらかすお話。
映画好きでお馴染みのF先生だけに、特撮や映画技術に関する話も多いです。ニセモノの家を作ってごまかそうという発想からの話なのか、映画セットを作る道具から結び付けた話なのか…どうにせよ、それをそこで使うのかという捻ったアイディアの結びつきです。
しずちゃんが行きたがっていたお城もセットで用意してみますが、とうとう先生とママにはバレてしまう。オチは原作から一歩進んでのドリフオチ。そのオチはみんなやりたいよねという夢がこもっていたように感じます。

「おばけ~」は、口と目だけのオバケが漫画を盗み見したり、お菓子を勝手に食べたりする怪事件が発生し、その正体は何かと話題騒然となっている一編。
実は“出ちょう口目”という道具で、口と目だけを飛ばしていたのび太が犯人。序盤は周囲の人間たちの語る怪事件が描かれ、容疑者筆頭のドラえもんとのび太が知らないという。では誰が…と思わせてやはり犯人はのび太。犯人が途中まで誰か分からないミステリー作法に則った構成で、のび太の悪事を描いている。道具自体はスパイセットと同様と思いますが、話の構成が普段とは違う為、ミステリー的楽しみ方(後半は犯人視点ですが)が出来るのが面白い。
時折やってくるドラえもんのミステリー回も好きなんすよ…。
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2017年 04月 07日
本日放送は「ドラドラポンポコ大捜査」「動物型にげだし錠」「食べて歌ってバイオ花見」でした。

「ドラドラ~」は、町に下りてきたタヌキと“動物語ヘッドホン”でお話して、一緒にいなくなったタヌキの妹を探してあげるお話。
親子じゃなくて兄妹なのはドラえもんとタヌキを同期させる設定なのかな。惹かれ合うドラえもんとタヌキ。
町中は食べ物も多いし天敵も少ないのでタヌキやハクビシンが結構住み着いているという情報。最近の社会ネタとも言えますが、見慣れた町でも視点を少し変えるだけで別の世界が見えるという点が、意外とF作品の空気だった気がします。

「動物型~」は、ピンチになった時に動物の特性を利用して避難、反撃出来るようになるクスリ。
しかして、その錠剤はスネ夫に奪われ、スネ夫はジャイアンを煽って動物の能力を活用する。亀のように頭部を引っ込めたり、ヤマアラシのように針を出したり、デンキウナギのようにビリビリしたり。
のび太がそのまま使っても成立する気がしますが、スネ夫が道具を使うというお話になっている。ワンパにならないバリエーション作りの一環なのかなぁという気も。

「食べて~」は、桜が散ってからお花見がしたいと言い出すのび太の為、“バイオ植木カン”で桜の木をクローニングし、部屋に居ながらにしてお花見してしまおうというお話。
植物の細胞からクローンを作るという大変分かり易いSF要素。人間のクローンも作ったことがある事を考えれば、植物ぐらいは安パイです。というか、しずちゃんのクローンを作る話はアニメ化出来るのだろうか…? と思うが。
ソメイヨシノが接ぎ木による増殖しか出来ないという事を考えてみれば、SFというか既に実在のサクラがこの話の通りなのだという気もする。
パイナップルってああやって生えるんですね…これ、見るたびにそう思ってる。
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2017年 03月 17日
本日放送は「迷子のパオパオ」でした。

裏山で発見した謎の生物パオパオを飼う事にしたのび太。その出会いから別れまでのお話。
ママにも認められ、自分たちでエサのバナナを育てたりしましたが、パオパオが宇宙からやって来たと分かる。母星へ返してやろうというドラえもんに対し、離れたくないのび太。しかし、やはり返してやろうと宇宙救命ボートを使う事に。
オリジナルエピソードですが、ベースは仔象を見つけて世話して、母親に返すまでを描いた原作の話に沿っているような気がします。
公開中の映画で出番の多いパオパオ。いわばその紹介のエピソードなのですが、元を辿れば「宇宙開拓史」…ではなく、「ジャングル黒べえ」に登場するキャラクター。「宇宙開拓史」自体がスターシステムによる登場だから、別の映画やエピソードで登場してもOKなのかもしれない。でも、映画や今回のエピソードでも、それとなく「宇宙開拓史」との繋がりは見せてくれている。
今年の映画はいわゆる「泣き」の要素は少ないのですが、もし入れるとしたらパオパオあるいはドラえもんとの友情部分だったのかもしれない。そういう意味で、テレビでは映画やっていないパオパオとの友情エピソードを描くことが出来たのだと、そう解釈しうる。
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2017年 02月 24日
本日放送は「雪と恐竜」「拝啓、虹谷ユメ子さん」でした。

「雪と恐竜」は、恐竜を見に行くべく白亜紀のアラスカへ行ったドラえもんたちが、恐竜の赤ん坊と出会い親探しをする。
恐竜がいた頃は南極も温暖だったので北極地方も同様なのだろうと思っていましたが、そうでもなかったということかな。
極地で化石が見つかっているのは当時温暖気候だったからではなく、恐竜が寒くても活動可能だったからだというコトなのかな。20年前の恐竜知識ではもう通用しないですね、はい…。
南極の映画が公開直前なのに何故北極の近くに…と思えるワケですが、これはティラノを出すための措置なのでしょうか。やはり恐竜といえばティラノ。ティラノより大きい肉食恐竜が幾つも発見されていようとも、みんなティラノのロマンから逃れられない。
この話の構成自体がティラノサウルスへのロマンを描写しているようでもある。

「背景~」は、少女雑誌に寄せられた文通欄から虹谷ユメ子さんと文通をすることになったのび太のお話。
最初に読んだ幼い日、文通という概念が全く分からなかったので、のび太が何を面白がっているのか把握できなかったのを覚えている。えー電話でいいじゃん、て。
この話を現代を舞台に描く上での序盤、「今、文通がブーム」というかなり強引な始まりなのが力技でよい。
“もはん手紙ペン”で女子になり切って文通をするも、相手も同じく女子になり切っていたというオチ。
文通は姿を見せないので好きなように書けるというのがミソなわけで、互いにその本質をしっかり理解していたというトコロです。
しかし、よく会おうなどと言えたものだ…。
いや、純粋に友情を感じたのならば、それもあるのか。オフ会で驚きを持って出会うのは古今かわらず…。
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