2014/02/03
ラスト2話。
最終回のひとつ前が最も面白くなるという定説もありますが、もうね…くっそ面白いです。
こっちの期待するモノを期待以上の興奮で見せてくれる。
血が湧き立つ。
大地の闇と地上の同時攻撃。
どちらも成功しなくてはデーボス打倒は叶わない。
先んじたトリンと共に戦う為、ラミレスと鉄砕も大地の闇へと向かう。
代わりに優子と真也が新たなシアンとグレーとして戦う事に。
初代バイオレットも出て来るし、シアンとグレーの後継者も出て来るし、ジェントルも実は強かったしで凄まじい総力戦。
二人の後継者は確かに前にフラグは立っていましたが、まさか本当に変身するとは。ということは、ラミレスと鉄砕が大地の闇へ向かって二点同時戦闘を行う事はあの時から考えられていたのだろうか…。
というかこれ、トリンはともかくとして既に故人であるラミレスと鉄砕だからこそ出来る作戦ですよね。
おそらく素直に「十大キョウリュウジャー全員集合!」だけでも最終決戦として大いに成立すると思うんですけど、スピリット戦士という設定を無駄なく有効活用している部分に「さすが!」と膝を打たずにいられない。
ただ過去怪人のスーツを再利用しやすいがために出したのだと思われた「大地の闇」も、スピリット戦士を最後に活かす為の設定だったのかと思えてくる。仮に後付けであったとしても。
とはいえちゃんと「10大キョウリュウジャー!」という部分も後継者を作る事によって捨てていない。
どの段階から考えられていたのか分かりませんが、ほんとパズルのように無駄なく積み重ねられてココに至っているなぁと感じる。
これぞ三条さんだわなぁ…。
デーボスを倒す術を手に入れたキョウリュウジャー達でしたが、悪のメロディの影響で変身は出来なくなってしまう。
ダイゴを氷結城へと送り込むため、仲間たちはしんがりを務めて戦う事に。
「俺に任せて先へ行け!」というドベタ展開なんですが、この一年分の積み重ねで直球に燃えるのが悔しい。
一年前に反りの合わなかったイアンとソウジをここで組ませという…何のひねりも無い予想通りの流れなんですが、くそ燃えます。ずるい。
また、何でみんなこんなに動けるんだというぐらいの生身アクション。
吹き替えだろうと思ったら顔が映っててビックリとか、そんなんばっかり。
ドゴルドとエンドルフには生身のウッチーが迎え撃つ。
ここぞという瞬間にエンドルフを裏切り、ドゴルドはウッチーと共にエンドルフを討ち取る。
空蝉丸に叱咤され、戦騎としての誇りは取り戻していたという。
ドゴルドは「オズの魔法使い」の「勇気のないライオン」がモチーフ。
最期に勇気、ブレイブを手に入れて散ってゆく。
ウッチーはドゴルドを認めることで「怒り」を受け入れる。
これで「喜怒哀楽」の全てをキョウリュウジャーは受け入れた事となるのですね。
「哀」と「怒」の処遇はどうなるモノかと思いましたが、単に許すとか受け入れるといったコトでなく、思いのほかドラマチックに仕上がっていて胸アツでした。
最後にウッチーが鎧着るとかなぁ…ズルイよなぁ…それは…ズルイよ。
いやぁ…もう爆発的に面白い。
よく出来ているなぁーとは前から分かってはいましたけど、それが繋がった瞬間にここまでの爆発力があるとは思っておりませんでした。
はぁ…残り1話ですか…。
ん~、もうどうとでもなれ!!
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スーパー戦隊 各話レビュー