2017年 07月 10日
スコルピオとの最終決着。
復活したチャンプの助けもあって、スティンガーは遂に勝利する。
スコルピオは最期、スティンガーの毒を吸い取り、ドン・アルマゲからの攻撃を受け止めて散るのでした。

闇落ちした兄のスコルピオでしたが、最期の最期で弟想いの兄に戻ることが出来た。
前回、暴れるスティンガーを小太郎が正気に戻したコトと重ねられているのだろうなと見える。弟だけが闇落ちした兄を救うことが出来るのだと、前回の話で回答を提示していた。

チャンプの敵討ちという願いは果たされ、スティンガーが(優しかった頃の)兄を見つけるという願いも、これで果たされた事となる。
勿論どちらも、仲間がいなければ果たされなかった願いなのであったという部分にキュウレンジャーのテーマが見える。

とうとう復活したアルゴ船から出てきたのは、スペースバスター・ホウオウソルジャー。本人曰く伝説そのものだとか。
一話の中で前半と後半がまるで違うエピソードだったのかと思うぐらいに盛り盛りだったかと思います。
スティンガーのドラマに決着がついたと思う間もなく、ホウオウソルジャーに持っていかれる。恐ろしい…これが伝説か…。

マーダッコさんは遂に終わりっぽい断末魔だったけど、はて…。
東映なのでたとえ予定通りの流れでも、後で幾らでも安易に復活出来るのですが。

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2017年 07月 03日
一人でスコルピオとの決着をつけに行ったスティンガー。
命がけの秘術でスコルピオに挑むも、逆に操られてラッキーと小太郎に襲い掛かる。

兄が強さを求める呪いにかかったのは、弱い弟を守ろうとしたことにきっかけがあるのではと責任を感じるスティンガー。
それに対して、アニキと慕うスティンガーは強いのだと小太郎がフォローする。

一人では達成できないコトも仲間の存在によって補完されうる。
自己認識では弱いと思っていても、仲間は強さを認めてくれている。
スティンガーとスコルピオの兄弟関係は崩壊してしまったものの、スティンガーと小太郎の兄弟関係が失われたモノを補完してくれているのです。
ずっと兄を探していたスティンガー、実際の兄はもう取り戻せない領域に行ってしまっているけれど、小太郎がいるおかげで失ったはずの「兄弟」というモノは取り戻せた。
スティンガー自身が小太郎のアニキになることで、本来取り戻したかった「理想の兄」にスティンガー本人がなったのだとも見える。

正直、スコルピオはもう救えないでしょうと思っているのですが、今回、小太郎がスティンガーを救ったのは、弟が兄を救うことが出来るという一抹の希望を見せたという風にも感じられない事は無い。
であれば、スティンガーももしかしたら兄の心を取り戻させることが出来るのかも…? うーむ。

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2017年 06月 26日
地球にモライマーズ大艦隊が迫り、アルゴ船の復活が急がれる。
リュウコツキュータマがあるという惑星キールでは、人々が強制労働に苦しめられている。リュウコツキュータマはその星の森の奥、精霊のエリスがかつての救世主から預かって守っていた。

キュータマだけでなく星の人々を守る事が救世主の役割だと見せるキュウレンジャーに、エリスも救世主である事を認める。
結果的にキールの人々は守れたもののキュータマはスコルピオに奪われてしまった為、痛し痒しな部分はあったけれど、どちらかといえば人の命を守る方に尽力するのがキュウレンジャーなのであると描かれている。

今回明かされたのは、かつて“オライオン”なる救世主が宇宙に居たこと。
ホキュータマを手に入れた際は、惑星ベラの人達からの信頼が必要だったけれど、今回は妖精を通じて過去の救世主に認められる必要…みたいなコトなのかしら。

アルゴ船のキュータマは三つ揃い、過去に存在した救世主の存在が言及され、そろそろ新展開かという感じですね。
マーダッコさんもまだ生きていたし良かった。

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2017年 06月 12日
マーダッコにラシンバンキュータマを奪われたラッキー達は、ブラックホールに吸い込まれ、別の宇宙にある地球へと降り立っていた。
その宇宙にはジャークマターがおらず、宇宙警察が地球の安全を守っているという。

といったわけでの、ギャバン、デカレンのスペーススクワッド共演回。
荒川さんに竹本監督という安定布陣の中でのコラボ回でしたが、「キュウレンジャーvsデカレンジャーvsギャバン」を二十数分でまとめあげたとしか言いようのない一本です。すご。
クライマックスで主題歌やBGMが鳴り響くのはもはや当然と言わんばかりで、更にデカウイングキャノンをリュウテイオーが持ち、電子星獣ドルとリュウボイジャーが一緒に並ぶという映像を見せつける。
ボスとガルの弄りを筆頭に、この二十数分間という短い尺の中、キュウレンジャーのコラボ回で出来ることは全部やるのだという意気込みがひしひしと感じられました。出し惜しみはしない。すべて出し切れと。
そこまでやるかと思いつつ、そこまでやるのが竹本監督らしい…。

デカレンジャーロボが出るぐらいならまだ分かるけど、まさかデカウイングロボの変形形態であるキャノンが出るなんて予想できるはずもない。2017年やぞ…。

お話の方は、ラッキー達が宇宙警察、宇宙刑事もまた救世主であるとシンパシーを抱く流れ。
キュウレンジャーのいる宇宙には宇宙警察どころか、どうやら警察という司法システムそのものが存在しない様子。そら99%も支配されてまいますなぁ…。

考えようによっては今回のお話ってただのコラボ回という意味以上に重要になるかもしれない。たとえキュウレンジャーがジャークマターのボスを倒したとしても、それで宇宙が平和になるわけではないし、かといって9人(11人)で宇宙全体を守ることは現実的に不可能なわけですから、司法や警察システムの導入というのは非常に重要な要素足りえる。
救世主がいなくても平和を維持できるシステム、あるいは誰でも救世主になれるシステム。
それは、キュウレンジャー自身のテーマでもあるけど、仲間がいれば夢が叶うというコトにも繋がる。要するに人とリソースを増やそうって話ですが。

キュウレンジャーはスケールがデカいだけに、そのぐらいまで行かないと宇宙は救えないと思われる。そういう意味で、警察システムとの出会いを描いた事はとても意義があるのではなかろうか。

で、マーダッコさんはまさかこれで終わりなのだろうか…(今回一番の懸念事案)。

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2017年 06月 05日
ラッキー達がやって来たのは光を通さないドームの中の街。
中では昼間が22時間続いており、長時間労働によって酷使させられる人々は満身創痍であった。
その街のダイカーン・シャイドスは常に市民を見張り、悪口を言うだけでも即座に制裁が与えられる。しかしその姿は誰も見えないのだと。

市民に長時間労働を強いる恐ろしいダイカーンですが、自身も監視のために22時間働きっぱなしだので、物凄くタフな方であるというのが分かる。自分が楽をするために働かせているでもなさそうなので、自分がそれだけ働けるからお前たちも働けという体育会系の極みみたいな存在なのかもしれない。どうにせよ恐ろしい。

お話はガルとバランスの不和から和解、さらにヒカリキュータマの効能を示してくれる。
ガルとバランスはそんなに仲悪かったかなぁとも思いましたが、そこはサブライター回なので大雑把に見つつ、ヒカリキュータマの太陽と月に合わせてのチョイスになっているのだと分かる後半です。
だいたい新アイテムの販促回は、そのお当番のキャラがアイテムを使用することが多いわけですが、今回の様に使用者と効能者を別にするというパターンもあるのですね。なるほど。
これもまた人数が多いからこそのアイディアだなーと感じられますなぁ。
まぁ何で二人がパワーアップしたのかは分からないわけですが。

次回はデカレンジャーとギャバンが客演。今回、荒川さんが書いていたのはその為の…。

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2017年 05月 29日
兄・スコルピオと再会したスティンガーとチャンプでしたが、別の場所での会談を提示させられる。スティンガーはそこで、スコルピオがドン・アルマゲ暗殺の為に潜入しているのだと知らされる。
兄は邪悪に染まったわけではなかったのだと安心したのも束の間、それはスティンガーから情報を聞き出すためのフェイクでしかなかったと分かり、スティンガーは茫然自失。

スコルピオさんの狙いはドン・アルマゲを始末して、自身が宇宙の覇者となる事。スティンガーも目的を隠してジャークマターに潜入したことはあったけれど、兄弟の見る方角はまるで違っていた。

スコルピオのライダーキックからスティンガーを庇ったチャンプは大破。ジュウレンジャーがキュウレンジャーになってしまった…。
ロボットなので復活しそうとはいえ、こんなシリーズ前半でメンバーの死を目にすることになるとは。これも人数が多いからこその自由度なのかもしれぬ。

たった一人の家族だった兄を信じたかったが裏切られ絶望したスティンガーに、吾輩がいるではないかとチャンプ。
キュウレンジャー各位が持っている目的は仲間の存在によって叶えられるという約束。
スティンガーの場合は兄を探す事でしたが、それは言い換えると「家族が欲しい」という意味であり、チャンプ以下キュウレンジャーのメンバーによって補填されうるってコトなのだなぁと。

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2017年 05月 22日
ホキュータマがあるという惑星ベラに降り立った面々は、そこで人々がジャークマターを倒す救世主をあがめている姿を見る。しかしその救世主こそがダイカーンであり、ジャークマターの自作自演なのであった。
その事実をキュウレンジャーが伝えても信じてはもらえぬだろうからして、少女マアサから伝えてもらいたいものの、引っ込み思案の少女は思いを口に出せない。

自分も昔は引っ込み思案だったが、勇気を出して言葉を発したというハミィの説得を受け、少女も勇気を出す。
小太郎の登場回もそうだったかと思いますが、キュウレンジャーはあくまでその星の人たちの助っ人でしかなくて、正義の押し売りをしに来たのではないのですよね。
その星の人々が声をあげない限り、手は出さないというスタンスなんだなぁと感じられる。
正義ではなく、正義をする者の味方であると。

スティンガーとチャンプは、割とあっさりスコルピオに遭遇する。
引っ張りつつやるかなと思ってましたが、展開はスピーディーだ。

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2017年 05月 15日
最近くじで引かれず出撃が出来ずにいたガル。
宇宙一のアンラッキーは自分ではないかと自信喪失に陥るものの、メンバーの盛り立てもあって宇宙竜宮城への潜入に出撃する。

市民には贅沢を禁止しながら、自身は贅沢三昧に興じるダイカーン・ユーテルジャンが遊んでいるのは贅沢な遊びが堪能出来ると宇宙でも評判の、贅沢ヘブン宇宙竜宮城。
竜宮城の職員として潜入しながら、ユーテルジャンの持っているリモコンで市民が囚われている牢の鍵を開けようという。しかし、相変わらずアンラッキーなガルはなかなか上手くいかず、五つあるリモコンのボタンも三つ連続不正解。
不正解のボタンを押すと侵入者が落とし穴に落ちるという謎の仕様です。しかも三つとも同じ機能なんですが。

残った二つのボタンは赤と青。
ガルは自分の色である青を押して、遂に正解す。
自分を信じて、自分自身の運試しに挑んだ結果なのです。

不思議コメディシリーズの「うたう!大竜宮城」パロディに始まるサブタイトル、わちゃわちゃとしたスラップスティックコメディな全編で、浦沢一門らしい作風をがんがんに出してくる下山さんの回。
キュウレンジャー、こういうのもありなんだというのが分かりやすいサブライター回ですね。
サブライター回はそれまでの枠の中で縦に深く掘る回と、枠を破壊して横の可能性を広げていく回があるわけですが、今回は完全に破壊者だったなと。

ガルさん、第1話の時はアウトロー的な格好良さあったけど、2話からもうただの犬になってたから、こういうキャラクターが合ってるんだろうなあ。

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2017年 05月 08日
コグマスカイブルーとなった小太郎ですが、正規の手続きと訓練の為に地球を離れることになったとか。これでまたジュウレンジャーになるのか…入れ替わりを多くすることで追加戦士を沢山出すって感じでしょうかね。
今の所、キュウボイジャーには必ずキュウレンジャーの戦士が一人付いていますもんね。例年だとロボガジェットの数と戦士の数は別にイコールではないけれど、キュウレンジャーは今後もイコールである可能性は十分ある。

町中の人々がゾンビ化してしまったのは兄・スコルピオの毒のせいであろうと推測するスティンガー。スコルピオさんはジャークマターに寝返り、暗殺者となり、現在はカローにまで出世しているのです。
そしてチャンプの生みの親の博士を殺したのも、そのスコルピオであろうとようやく告げる。

スティンガーは兄を倒すとは言うものの迷っているのは見え見えで、スティンガーに出来ないなら俺がやるぜとチャンプは言う。
一つの共同戦線がスティンガーとチャンプの間で出来上がる事に。
スティンガーひとりでは出来ない事でも、仲間がいる事で叶えられるというテーマが今回も描かれている。まぁやろうとしている事は仇討ちという物騒なアレなので、実現できるかどうかはともかくとして。

チャンプとスティンガーはスコルピオを探して旅に出る。
メンバーが多い上に入れ代わり立ち代わりが激しいという妙な戦隊なんですよね。ううむ相変わらずとても面白い。

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2017年 05月 03日
イカーゲンに奪われたキュータマを取り戻したいものの、相手の動きを先読みするイカーゲンには手も足も出ないため、対抗策を練ることに。その中でイカーゲンは予知能力ではなく、10個の目を持っているのだと突き止めるロンポー。ならば11人で同時に攻撃すれば当たるはずだと。

一瞬なるほどと思うけど、目が二つある人間が二つの攻撃を同時に対処できるかというとそうでもないし、結局身体能力がそこに付いてくるのがイカーゲンさんの凄さなのでは…。

宇宙一幸運である自負があったラッキーさんですが、そこが瓦解するや意気消沈。自分にはラッキー以外に何も無いと、意外と本人も気にしていた様子です。
しかし、司令やガルはラッキーさんの前向きさこそが強さであると分かっている。いつもメンバーを引っ張り上げるラッキーさんですが、今回は周りに引っ張り上げられる。
キュウレンジャーのメンバーは、皆それぞれに願いを持っていて、それが仲間を得る事によって叶えられるという方程式があるのですが、ラッキーが求めているモノもまた仲間の存在によって叶えられるというコトだろうかな。
それは失われた家族的な存在なのか、あるいは幸運以外の自分のアイデンティティなのか…

10個どころではなかったイカーゲンさんの目を潰すため、ラッキーさんはフタゴキュータマで増えに増えまくって攻撃する。
仲間がいれば問題は解決するという物語とドラマの示唆なのだろうか。

「11人で攻撃するなんて卑怯だとは思わなイカ」という問いに、キュウレンジャーはそれそれの銀河の代表であり「お前が相手をしているのは宇宙全体だ!」と大見えを切って見せるラッキー。
実に外連味があって格好いい返し方なんだけど、卑怯かどうかの回答には全くなってないのだ。恐ろしき論点ずらし。

この問いに対する回答は、だいたい「お前も戦闘員使ってるだろ(byゴーカイジャー)」で返せるのですが、今回のイカーゲンさんはピンだったのでそうもいきませんね。
カーレンジャーでは「一つの力を五つに分けているだけだ」と言うトリッキー過ぎる返し方が成されている。まぁあれは合体ロボを分割ロボにして戦っている時の台詞だけれど。
それぞれ特徴が出ていて面白いのだ。

余談ですが、もう「9人揃って!」は言ってもらえないってことなのかな…。

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