2017年 09月 09日
巨大な彗星兵器ゲーススターの地球衝突を防ぐため、ケルベロスキュータマに必要な三つの欠片を宇宙で集めることとしたキュウレンジャー。
ゲーススターを操るゲース・インダベーは、ロンポーのかつての仲間だったという。

夏映画はレッドを主軸に描く事が多いながら、今回は敵キャラの設定を見てもショウ・ロンポーがやけに旨味の多い役として描かれている。
ロンポーが死んだとされたことで、残された短い時間の中でもミッションを遂行するキュウレンジャー。あんないい加減さんでもキュウレンジャーの支柱として重要であるのだなぁと。

例年より多いメンバーを、例年通りの短い時間の中で全員に見せ場があるようにと作られている映画で、その条件と目標を鑑みる限りパーフェクトな出来なのではと感じる。
いつもの倍の人数ながら、ちゃんとみんな働いてますからねぇ。いやはやこれは大したもんと思います。

仲間を裏切り利用するホイ・コウローに対し、仲間を集めることで願いを叶えようとするショウ・ロンポーとキュウレンジャー。
仲間がいれば星に願いが届き叶えられるという「キュウレンジャー」自体のテーマもしっかと含まれていて、短いながらに「キュウレンジャー」という番組の旨味を詰め込んでいる内容であったと思います。

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2017年 09月 04日
アキャンバーによって感情を解放させられたナーガは町で楽しそうに暴れまわる。
ヘビツカイ星系の人は感情が消える前は好戦的で狂暴だったみたいなコトが前回語られていましたが、本能覚醒して理性が効かない状態になっているてな感じなんでしょうかね。

そんなヘビツカイ星系からやって来たのはエキドナさん。
感情を持ってしまった同胞を始末しにやって来たのだという。それだけ感情を持つことが危険視されているし、実際ナーガはかなり危険な状態。

感情が無い上にみんな同じ顔というヘビツカイ座の方々。
「仮面ライダーゴースト」終盤で敗北していたらこういう世界になっていたんやろなーと想い馳せる。平和ではあるが、人間の個性は消えてしまった世界。

ナーガは感情を取り戻しても平和な世界になれないだろうかと、自分だけが感情を取り戻したいわけでなく、社会全体の革新について考えていた。だからこそ危険思想として処分されそうになっているのでもあるのか。

怪盗のバランスは逃亡の為にナーガを利用したに過ぎなかったものの、今は真実相棒となっている。ナーガの夢も叶えてやりたいと願っている。
エキドナさんに、ナーガを殺したいならそうすればいいけどこっちはこっちでナーガを守ると伝えるバランス。
ナーガが求めていたのは自由な感情・心・意思なので、バランスもそれに則り、エキドナさんが自分の意思としてナーガを本気で殺したいと思うならそうすればいいのだと尊重している。

アキャンバーさんにまんまと騙され(みんな素直ね)、バランスはナーガと自身に攻撃を与えるが怒りを買うだけでまた次回へと引く事に。
一方的にではなく、痛みを共有する…相手の気持ちを理解する…というコトが示されているのだろうか。
暴れまわるだけのナーガは、自身の感情こそ解放されてはいても、他者の痛みを理解していない状態であると言えるわけで。
本当の意味で感情を手に入れる・理解するというのは、つまり相手の感情を理解する事なので、そういった共有体験が必要である…とゆーコトなんかなあ…?

まだナーガは取り戻せぬまま、お話はドン・アルマゲの方にシフト。
英雄オライオンさんが宍戸開という…若干ダジャレっぽくもあるキャスティング。

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2017年 08月 28日
ドン・アルマゲの秘密を知るべく時間遡航するオリオン号。
そんなさ中に、インダベーが船の中に潜り込んでいたと分かり捜索すると、ジャークマターのブラックさに耐えかねて逃げてきた面子だという。
どれだけジャークマターの労働環境が悪辣化という話を聞く中、これまでのキュウレンジャーの戦いが思い起こされる。

というわけで夏の総集編。
徐々にメンバーが増えていったコトや、アイテムの紹介を中心に振り返る。そういえばペガさんあれ以来一度も出てないなぁ…。

総集編ながらに素面アクションと名乗りが見れるというお得感もあって楽しめます。
結局インダベーはジャークマターのスパイであったことが判明しますが、そのやり取りの中でツルギがキュウレンジャーの面子を仲間と認めている旨が描かれる。
これまでの話で、ラッキー、スパーダ、ラプター、コタロウ辺りは絡みの中で認めているのかなと思えてはいたけれど、今回の振り返りによって他のメンバーも伝説級の救世主であると認める事となった…みたいなことかな。
ツルギにとっては初めての話で、また必要な話でもあったというコトになる。

総集編とはいえツルギに変化をもたらす、必要なお話に昇華させているというワケですね。なるほど。

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2017年 08月 21日
トケイキュータマによる時間遡航を前に、休暇でバーベキューに行くことにしたキュウレンジャー。
案の定、そういう折にフクショーグンのアキャンバーさんが来襲し、市民の感情を開放させて暴徒化させてしまう。
感情を開放させてくれると聞いて、ナーガはその誘惑に揺れる。

前回、自分だけ記憶の中の人物が具現化しなかったコトもあり、自分がなかなか感情を手に入れられていない事を焦るナーガ。まだキュウレンジャーになって半年やんけという気もしますが、キュウレンジャーが1年間の放送であるとメタ認識されているのなら、焦る気持ちも分かる。
ひとり春映画で出番が多かったので、その時にメタ認識を獲得してしまったのかもしれないな…。
あの映画では感情が溢れていたけど、あれ以来動きが無いと言えば無いしなぁ。

誘惑に負けアキャンバーに感情を開放してもらい、ヘビツカイメタルとなてしまうナーガ。
プレミアムバンダイで発売するとはいえ(ぇ)、てっきり1週だけ闇落ちするんかなと思ってましたが、そのまま引くし、次回はナーガと関係なさそうな話だし、意外と長引くのだなぁと驚きでした。

コツコツお当番回で感情を一個一個回収していくのかなーぐらいに思っていましたが、とても動きのある展開の中でナーガを変化させようとしていて面白い。春映画といい、ナーガは優遇されておるわ。
12人もいるので、いつもメンバーが入れ代わり立ち代わりしている面白さがありますね。すると必然的に12人揃う機会も減るので、揃った時にはちゃんとスペシャル感が出るという美味しさもしっかとある。

この辺、他戦隊では無理目な、実にキュウレンジャーじゃないと味わえない面白さって感じがします。

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2017年 08月 14日
惑星トキにあるというトケイキュータマを手に入れる為やって来た一同。
12個のゼンマイを30分以内に回さなくてはならない為、人手がいるとの事。ちょうど12人いるキュウレンジャーで分担する事となるも、ゼンマイに近づくとその人の記憶に強く残っている人が実体化して現れる現象が起こる。
自分の過去を乗り越えなければいけないとのこと。

先にスパーダとラプターだけで来た時はその仕掛けが発動していないから、ふたりで来てもどうせ回されせんでと惑星から認識されているってコトなのかな。観測装置みたいのがあるのかも。

コタロウの元へは亡くなった母親が現れるが、ゼンマイを回せば母が消えてしまう為に躊躇してしまう。
コタロウが回さなくても誰かほかの人が回してあげたら…と当初思っていましたが、自分で回さなくては、止まった時計は動かないというお話に。

今回、マーダッコさんも復活されてまた新たなキャラになっていたのですが、有体に言えば、過去の事象が逐一リセットされるマーダッコさんと(フクショーグンにもツルギの記憶が無いので、ジャークマター全体の問題かもしれない)、過去の辛い出来事も受け入れつつ進んでいくキュウレンジャーという対比なのかなーとも見える。

そして久しぶりの全員集合。やはり多い。

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2017年 08月 07日
かつて88星座の戦士と共にドン・アルマゲと戦った鳳ツルギ。
キュウレンジャーに対し、どうしても仲間にしてほしいなら盾になれと言ってのける。
それは、かつて信用していた仲間が自分の盾となって死んだことに起因している様子。

仲間が盾になったら同じ悲劇を繰り返すのではと思いますが、その仲間の決断を間違いだとは思いたくないから、そのように言っているのかなとも思える。
口では傲慢にも聞こえるコトを言いながら、戦いの中ではラッキーを庇ったりして、冷淡な人というわけではないのです。

仲間を失う経験をしたくないから一人で戦おうとするツルギ。
ツルギが死ねば、死んだ仲間達まで無駄死にになっちまうとラッキー。
1人で戦おうとしたがるツルギは破滅的にも見えるのです。不死身の英雄が死に場所を探しているのかと(不死身ではないけど)。

ラッキーは「戦う盾になる」と、互いに戦い守る仲間になると言う。
1人の救世主によって救われるではなく、救世主は多い方がいいというキュウレンジャーの思想に合致している。リソースは分散した方が作業は楽になるのだ。

と協力体制が叶ったところで新たな巨人キュータマジン。
全てのボイジャーが合体…するのではなく、キュータマだけが合体する。なるほど…その手が。

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2017年 07月 31日
ツルギは倒したはずのドン・アルマゲが生きている謎を解明しようと、放送局をジャックしてジャークマターの幹部を誘い出す。
やって来たのはフクショーグンの一人テッチュウさん。
ツルギはフクショーグンの事も覚えているのですが、テッチュウさんは憶えていない。
惑星キールの妖精エリスはツルギの存在を知っているようだし、知っている者、知らない者がジャークマター内外に関連しているワケでもない。ジャークマターのブラックリストには載っているから、事実としてツルギが居たことは確かなわけで…はてさて。

ホウオウの力によって不死身の力を持っていたというツルギ。しかしドン・アルマゲを倒す際にその力と共に多くの仲間を失ったとの事。
仲間は自分の楯となって戦えとツルギ談。これに反発するラッキーだが、であるからこそ戦いの専門でない者は戦うなともツルギは言うのです。
しかし、結局そのやり方でドン・アルマゲを倒せなかったのであるから、犠牲を出さない戦いをするべきとラッキー。

ツルギの目的、それがアルマゲを倒す事か、はたまた別の事かは判然としないながら、それは仲間がいれば叶えられるコトであると証明するのがいつもの流れ。
ツルギは仲間を犠牲にするという方法で一度目的を達成している。それ事態を見れば「仲間がいれば目的が叶う」という番組テーマにも沿ってはいる。でもそれは「仲間を犠牲に目的を叶える」事も善であるとなってしまうので、「仲間を犠牲にせずに目的を叶える」という、今までより一歩進んだテーマを描かないといけないわけです。

その間を取り持とうとするのが、キュウレンジャーの常識人枠ふたり。常識人であるが故に埋没気味だったけど、ここで出番かぁ(ぉぃ)。

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2017年 07月 24日
アルゴ船から復活した自称・伝説の救世主、鳳ツルギ。
やたらスケール感のある自分の伝説を語りだしますが、そんな歴史はキュウレンジャーの誰一人として知らない。
ツルギは、自分がコールドスリープしている300年の間にジャークマターが真の歴史を闇に葬ったのだろうと考える。
300年前の事を知っている人がいれば確認できたかもしれませんが…そう、たとえば…先日300歳になったという天秤座の機械生命体とか…。
偶然にも今回ツルギとは顔を合わせていないわけで…そうかぁ、この為の300歳設定だったのかな。

地球にはツルギに関する博物館があったコトが分かり、ラプターの基礎となったアンドロイドはツルギが開発したとも言う。ジャークマターの歴史教師はツルギの事を知っていて、大風呂敷を広げているだけかと思いきや、実しやかになっていく伝説。
そしてまた、ドン・アルマゲもツルギがかつて倒したはずだともいう。
では現在のドンさんは何なのか…と新たな疑問が。

伝説の救世主復活に伴い、もはやキュウレンジャーは不要であるとツルギ。
それに対して、本来は非戦闘員の秘書アンドロイドとシェフであるラプター283とスパーダが、キュータマに選ばれた自分たちの戦う姿を見せる事で納得させる。

戦いは戦える奴に任せておけというツルギの言い分も尤もであるけれど、本来非戦闘員である者が戦うという姿に“誰でも救世主になれる”というメッセージがあり、そこにこそ「戦隊」のテーマもある。
ツルギは一人で戦っていた救世主っぽいので、言ってみれば戦隊ではなくライダー的なヒーローなんですよね。
今回の意見対立は、個人ヒーローと戦隊ヒーローの対立であるとも言える。

そんな中で戦隊ヒーローの優位性を描くモノとして、個人ヒーローでは救えなかった宇宙が戦隊ヒーローによって救われる…という物語が紡がれるのかなぁと、現時点では推測されうる。

そしてエンディングはキュータマ音頭。
そうそう、これを待ってたんだよ。
戦隊はこういうのでいいンだよ(ぇ)。

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2017年 07月 10日
スコルピオとの最終決着。
復活したチャンプの助けもあって、スティンガーは遂に勝利する。
スコルピオは最期、スティンガーの毒を吸い取り、ドン・アルマゲからの攻撃を受け止めて散るのでした。

闇落ちした兄のスコルピオでしたが、最期の最期で弟想いの兄に戻ることが出来た。
前回、暴れるスティンガーを小太郎が正気に戻したコトと重ねられているのだろうなと見える。弟だけが闇落ちした兄を救うことが出来るのだと、前回の話で回答を提示していた。

チャンプの敵討ちという願いは果たされ、スティンガーが(優しかった頃の)兄を見つけるという願いも、これで果たされた事となる。
勿論どちらも、仲間がいなければ果たされなかった願いなのであったという部分にキュウレンジャーのテーマが見える。

とうとう復活したアルゴ船から出てきたのは、スペースバスター・ホウオウソルジャー。本人曰く伝説そのものだとか。
一話の中で前半と後半がまるで違うエピソードだったのかと思うぐらいに盛り盛りだったかと思います。
スティンガーのドラマに決着がついたと思う間もなく、ホウオウソルジャーに持っていかれる。恐ろしい…これが伝説か…。

マーダッコさんは遂に終わりっぽい断末魔だったけど、はて…。
東映なのでたとえ予定通りの流れでも、後で幾らでも安易に復活出来るのですが。

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2017年 07月 03日
一人でスコルピオとの決着をつけに行ったスティンガー。
命がけの秘術でスコルピオに挑むも、逆に操られてラッキーと小太郎に襲い掛かる。

兄が強さを求める呪いにかかったのは、弱い弟を守ろうとしたことにきっかけがあるのではと責任を感じるスティンガー。
それに対して、アニキと慕うスティンガーは強いのだと小太郎がフォローする。

一人では達成できないコトも仲間の存在によって補完されうる。
自己認識では弱いと思っていても、仲間は強さを認めてくれている。
スティンガーとスコルピオの兄弟関係は崩壊してしまったものの、スティンガーと小太郎の兄弟関係が失われたモノを補完してくれているのです。
ずっと兄を探していたスティンガー、実際の兄はもう取り戻せない領域に行ってしまっているけれど、小太郎がいるおかげで失ったはずの「兄弟」というモノは取り戻せた。
スティンガー自身が小太郎のアニキになることで、本来取り戻したかった「理想の兄」にスティンガー本人がなったのだとも見える。

正直、スコルピオはもう救えないでしょうと思っているのですが、今回、小太郎がスティンガーを救ったのは、弟が兄を救うことが出来るという一抹の希望を見せたという風にも感じられない事は無い。
であれば、スティンガーももしかしたら兄の心を取り戻させることが出来るのかも…? うーむ。

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