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宇宙戦隊キュウレンジャー Space.Final「宇宙に響け!ヨッシャ、ラッキー!」

全宇宙のプラネジュームやら人々を吸収したドン・アルマゲ。
たった一人の宇宙を作り上げようというラスボスに対し、宇宙はみんなのモノだと戦うキュウレンジャー。

ドン・アルマゲは宇宙の絶望から生まれた存在で、自身の力を更に大きくするため、絶望に支配された宇宙に作り替えようとしていたとのコト。何億年かかるんだそれ…。
それに対して、ドン・アルマゲに吸収された人々から希望を呼び起こさせるラッキーたち。

初めに地球に来た時の話と同様に、ただキュウレンジャーだけで戦えばいいってワケでもなく、その星・宇宙に住む人々の声を受ける事によって救世するというのが最後でも描かれている。
キュウレンジャーは願いを叶える存在なので、ちゃんと願う人々がいてこそ輝くのだ。

最後は宇宙中の星座の力を借りてドン・アルマゲを撃退する。
星が願いを叶えてくれる。星は命で、眩い星空は多様性の宇宙。
願いというのは希望の事であり、希望があれば前向きになれるし、前向きにいれば運を引き寄せられる。

素直にバトルとテーマを見せた最終回という印象。
パッと見トリッキーだけどやる事はシンプルで王道というキュウレンジャーらしい締めだったかと思います。

9人と聞いた時は不安もありましたが、終わってみると、12人になってもそんなにワチャワチャしている感も無く、上手いこと整理されているなと感じるシリーズでした。
常に12人いるわけではなく、ちょいちょい抜けているメンバーを作ることで整理していたんですね。結果、重要回でフルメンバー揃う希少性も出るし、1年間メンバーが流動するので飽きずに話が進んでいるのかなと受け取っていました。

9~12人登場するという戦隊が史上初であるというのに、多人数の描き方、立たせ方というのが非常にこなれていて、「ほらみろ、12人なんて無理だったんだよぉ!」みたいに思う瞬間が一度もありませんでした。
1年間、ずっと当たり前のように見れました。まるで前にも12人制の戦隊やってましたかのような、安心感ある描かれ方をしていたのです。
この辺は感嘆が出るばかりです。初めての事をやっているのにそう感じさせない凄さ…。
今後もコレを手本に9人制出来るねと思えてしまうのです。うむむ。

個人的にも、戦隊にはハデハデでぶっ飛んだスタイルの方が好みだったりしますので、1年間とても楽しませて頂いたシリーズでした。
野球回はその頂点じゃないでしょうか。ホントに素晴らしかったな、あれは…。

てなわけで、スーパー戦隊41作目「宇宙戦隊キュウレンジャー」のレビューでした。1年間ありがとう。

スーパー戦隊 各話レビュー

宇宙戦隊キュウレンジャー Space.47「救世主たちの約束」

ツルギや司令、地球のエネルギーを吸収したドン・アルマゲとの総力戦に挑むキュウレンジャー。
戦いの中、満身創痍で倒れ落ちる仲間達は次々にドン・アルマゲに吸収されていく。

残っているモノを全て出し尽くしてやろうという戦いぶりで、まるで来襲で最終回みたいだな…と感じてましたが、予告見てホントに最終回じゃんと気付いたり(把握してなかった)。

実はドン・アルマゲに吸収されたのは作戦のうち。何の保証もないけれど、ドン・アルマゲの体内でも動けると信じてあえて吸収されていたとのコト。これによって体内からの一寸法師攻撃を受け、キュウレンジャーはツルギと共に排出される。

命や星を吸収してしまおうとするドン・アルマゲは、いわばブラックホールのような存在でしょうか。全てを吸収してゆけば、最後に残るのは自分一人。宇宙という存在自体を自分と同化させてしまおうとする。

かたやキュウレンジャーは、一人一人がスーパースター、全員揃ってオールスター。それぞれが別々の輝きを放ちつつ、みんなが集まった時には銀河の如く眩く輝くことが出来るのです。それこそが「宇宙」。
星が一つしかないのでは宇宙とは呼べないのだと。

ドン・アルマゲは他の星からもエネルギーを吸い取り、自分自身が宇宙その物だと言い張ります。
キュウレンジャーもまた以前、イカーゲンに「お前たちは宇宙その物を相手にしている」とか言っていました。
キュウレンジャー対ドン・アルマゲ。オールスターの輝きを放つ宇宙か、ひとつの巨大な闇が覆う宇宙か。そんな対決なのである。

ツルギがちゃっかりプラネジュームのおかげで回復してしまったのも「星が願いを叶えてくれる」というコトのように見える。
えー、ずるーい!という感はありますが。

スーパー戦隊 各話レビュー

宇宙戦隊キュウレンジャー Space.46「希望と絶望のはざまで」

宇宙と地球を救う為の最終戦。
クエルボでもあるドン・アルマゲに挑むのはツルギとラッキー。
ツルギの盾になって死んだクエルボは、ツルギがラッキーの盾になっているコトに嫉妬(?)の念。
ラッキーを絶望の世界へと追いやってしまう。

ツルギがラッキーの盾になっていますが、ラッキーが戦う盾であることを返上したわけでも無いから、互いに守り戦う関係がキュウレンジャーなのではとも思える。
鳳ツルギという1人の英雄の為に他が犠牲になったかつての戦いと、12人全員がスターである事がテーマのキュウレンジャー。

結局クエルボは命も精神性も救うことは出来なかったワケですが、ドン・アルマゲがクエルボの次にツルギに憑依したことで、キュウレンジャーはツルギと同様に仲間を手に掛けるのか、あるいはそれをせずに助けられるのかという選択に迫られる。
しかしツルギ憑依体アルマゲは…こう…もそっと…うーむ…。

ツルギが持っている(もう持ってない)永遠の命は敵サイドのテーマなので、ツルギとアルマゲが一体化したことでキュウレンジャーとの対立軸は鮮明化したのではとも感じられる。
テーマとしての対立ではこのまま倒しちゃってもイイとは思うのですが、まぁそうもいかんだろうしなぁという中において、どう決着つけるんだろうかなー。
逆に似ている要素持ちだからこその対比に持っていく…のかしら。

スーパー戦隊 各話レビュー

宇宙戦隊キュウレンジャー Space.45「ツルギの命とチキュウの危機」

もはやドン・アルマゲと一体化してしまっているというクエルボと差し違える覚悟をするツルギ。もはや余命いくばくも無いと自ら察しているとの事。
ダブルレッドは片方が死ぬ法則…。

ツルギは仲間の説得から生き残る道を探ると決意に至る。
前回も書いたのですが、身体を乗り換えたり改造で永遠の命を手に入れているドン・アルマゲやアントン博士に対し、死んだ者たちの思いをバトンの如く受け継いで永きに渡る戦いに挑んでいるキュウレンジャーという対立軸がある。
その中においてはフェニックス・不死鳥の力ってのはアルマゲと同等の能力だから、不死鳥の力ではアルマゲを倒すことは出来なかったと見ることが出来る。
てなコトを考えてると、ツルギが死んでその想いを継いだ仲間が目的を果たした方がテーマ的には結実するのか…? と思えてしまい、どうなるもんかとまだ分からない。

キュウレンジャーはドン・アルマゲを倒した後の夢を語り合う。
「星(仲間)は願いを叶える」というのが「キュウレンジャー」を貫く大きなテーマなので、今までも大体それは叶ってきているわけで、上記と照らしてもツルギがどうなるのかまだ見えない。
オライオンやラッキーの父が死んでいるのは、ここでリベンジするためと見えなくも無いし、要するにどう転がっても大体丸く収まるって気はする。

スーパー戦隊 各話レビュー

宇宙戦隊キュウレンジャー Space.44「ドン・アルマゲの正体」

新年を迎え、久しぶりにペガさんも起床。
えらくご無沙汰だったので、眠っている間に起きたことを総復習という正月恒例イベント。さすがに劇場版の時ぐらいで1度起きるでしょうと思っていたけど、なかなかに深い睡眠でした。

カラス座系で頻発する謎の惑星爆発。姿を消したドン・アルマゲの仕業ではと急行すると、アントン博士からプラネジュームから効率良く爆破エネルギーに変換できるダークプラネジュームにする実験である事が告げられる。親切。

そして、プラネジューム貯蔵量が多い地球を使えば、星一つで宇宙を消し去ることが出来ると分かり、地球と宇宙をかけた最終戦へと突入していくコトに。

最終局面への布石となる中、ドン・アルマゲはクエルボに取り憑いていたと明かされて、ツルギも心中穏やかではない。またドン・アルマゲだけを引っぺがして退治すればいいのか、あるいはそうでないのかまだ何ともという感じでしょうか。

お手軽な改造より成長の方が強いんじゃい!というコトが描かれていましたけど、これは他者の肉体を自在に移動出来るドン・アルマゲさんにも当てはまる事象だので、その辺も対立軸となっていくのかしら。
アントン博士も身体を何度も改造して生き永らえている存在だし、その方法論と、ご先祖様から脈々と想いを受け継ぎながら戦って来たラッキー以下との対比というか。

みんなを犠牲に願いを叶えるか、みんなと一緒に願いを叶えるか…。
その対比というコトになるかな。

スーパー戦隊 各話レビュー

謹賀新年2018


あけましておめでとうございます。

ことしもよろしく。

宇宙戦隊キュウレンジャー Space.43「聖夜に誓うヨッシャ、ラッキー!」

仲間の協力もあって父をドン・アルマゲの掌中から解放するコトに成功したラッキー。そのままドン・アルマゲとマーダッコを倒すも宇宙破壊爆弾を消し去る為のブラックホールにラッキーの父は消えてしまう。

結局以てラッキーの父は命果てるものの、最後に心を救うことは出来た。
過去のオライオンやシシ座系では出来なかった、父親を救うというリベンジは果たされたと言える。
永く積み重ねてきた布石はここで昇華された。

でまた一方、ドン・アルマゲさんは宇宙を消滅させてもっかい自分の好きなように宇宙を作り返るのだと、えらい壮大な計画。何億年かかるんだよ…。
以前「お前らは宇宙そのものを相手にしてるんだ」なんて台詞もあったけれど、もはや善悪をも超越した宇宙の存在確保がキュウレンジャーに背負わされる。
ドン・アルマゲvs宇宙全体。ドン・アルマゲ様、勝てますかね…宇宙に…。

ま、ここまでジャークマターの勢力を広げているにもかかわらず、あっさり仲間を捨てるというのが実に戦隊の悪役然としている。ジャークマターの支配する宇宙すらも自分の理想とする宇宙ではないというなら、どうしたいんだろうかと。

ドン・アルマゲさんからは鳥っぽい羽が登場し、マジレンジャーに続くラスボス担当かな…? と確信へと変わっていく。
そういえばン・マ様は今回亡くなったタコであった。

スーパー戦隊 各話レビュー

宇宙戦隊キュウレンジャー Space.42「父か?宇宙か?ラッキーの覚悟」

ジャークマターの本拠地にカチコミをかけるキュウレンジャー。
そこには各星々から吸収したプラネジュームを利用した宇宙破壊爆弾が設置されていた。エネルギーのスケールが大きすぎる…。
宇宙ごと破壊すればもはや支配することも出来ず、自分も消えてしまうだろうに、ドン・アルマゲはアホなんちゃうかと考える中、爆弾の無力化の策を講ずる。
一方ラッキーには、生きていた父親を救うか、宇宙を救うか、2択が迫られる。

悩んだ結果、どっちも諦めねえぜという帰結を得ます。
仲間を犠牲にしつつドン・アルマゲと戦ったツルギが宇宙を取り戻せなかったコトからしても、キュウレンジャーが同じやり方を繰り返しても意味がないのです。

明確に父親を生かすか殺すかという話に焦点が当たり、以前オリオンが死んだこと、父親がとうに死んでいたと知らされたことなどが収束してくる。全てはここでラッキーの父親を救うための布石。
ラッキーは以前出来なかったリベンジを果たす機会を得た。

かたやツルギはドン・アルマゲとの直接会談。
となると、ドン・アルマゲさんの正体は…と推測が浮かぶのですが、はてさて。

スーパー戦隊 各話レビュー

宇宙戦隊キュウレンジャー Space.40「開幕!地獄のデースボール」/Space.41「突入!惑星サザンクロス」

40話は全宇宙待望のキュウレンジャー野球回。
番組が始まるや試合が開始され、ほぼ全編試合をしているという素晴らしく濃厚な野球回です。

野球中継のような演出、スコアシートまで作って矛盾無く作ろうとする姿勢、とくにツッコミなく繰り広げられるギャグなど、素晴らしい野球回としか言えません。
スコアシートなんか作っちゃってるから、何でもありと思わせつつ結果的に割と普通の得点差になってるのも楽しい。
不真面目に野球をするくだりと、真面目に野球をするくだりのミスマッチ感が好いのだ。

キュウレンジャーハリケーンにカシオペアと、ゴレンジャーにおける初代野球回の血も受け継ぎ、スーパー戦隊シリーズ野球回の集大成とも呼ぶべき見事な野球回だったと思います。

こういう話だけで1年間見たい…見たいよぅ…。


41話は打って変わって本筋シリアス進行。
敵アジトへのカチコミのためバリアを作っている装置を破壊する攻防。
今週の敵さんが初代ゴレンジャーのラスボス黒十字総統…のリメイクである黒十字王さんのリペイントで、40話に引き続きゴレンジャーオマージュの流れが続く。まあカシオペアとか十字座とかあるだけに、かな?

ちょっと前のお話では、ラッキーの父親が既に死んでいたという話がありましたが、今話で実は生きていてドン・アルマゲに操られていると明かされる。

ラッキーの父親が死んでいましたとされるお話は、それだけで終わるにしては成立しきっていないように感じられたので、ここに繋がってくれてようやく腑に落ちます。あくまで前の話は布石でしか無かったのだなと。よかったよかった。

スターウォーズ新作公開にばっちり合うタイミングでの父親闇落ちネタで、宇宙戦隊ならそう来なきゃな!という安心感。
これで救えなかったはずの父親を救うというラッキーのドラマが成立出来る環境が整ったのかな。

スーパー戦隊 各話レビュー

宇宙戦隊キュウレンジャー Space.39「ペルセウス座の大冒険」

ペルセウス座系のゲム星でゲームの世界に閉じ込められるラッキー達。
アントン博士の策によってチャンプを拉致され、RPGのパーティで城までチャンプ姫を助けに行く。

殺されたはずのアントン博士は生きていた。チャンプに正義の心を教え、スコルピオに殺されたのはアントン博士から分離した善人の人格。ようやっと殺された理由も判明。

アントン博士によって改造され、正義回路を封印されたチャンプが皆を襲う。道化師役のスティンガーは戦いでは全く役に立たないが、歌を唄ってチャンプの中にある正しい心を呼び起こす。

心に訴えかけるのは暴力じゃないというメッセージなのかもしれないし、スティンガーにはとにかく歌ってもらおうというトコロからの逆算なのかもしれないし。

アントン博士がジャークマターの科学者だと知ってから、自分に正義の心は無いのかもしれないと悩んでいたチャンプですが、アントン博士(善)もまた本物の博士であり、チャンプの中にある正義の心も本物なのである。
チャンプは心臓の横にある規制回路を破壊し、心を取り戻す。

ゲームとかミュージカルとか無くても成立しそうなお話でありますが、それだけではなぁ…という制作側の貪欲な姿勢が伺えます。
アントン博士との話は長く引っ張っている縦軸の話で、キュウレンは割と縦の話が多いのですが、それでも戦隊特有のコスプレ回もちゃんとやりたいという気持ちがあるのかもしれない。
だからこそ、次回は待望の野球回なのかしら。荒川回じゃないという驚き。

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