
死んだ…。
イースは死んだのだ…。
狡猾で、腹黒で、裏表の激しい、あのボクらのイースは死んだんだ…!
くそぅ…何だってんだ、あの爽やかな笑顔…。
S☆S最終回の霧生姉妹に感じたのと同じ気持ちだよ、これは。
腹黒はむしろポジティブ要素だってのに!(え)
■服や下着はしまむらで「一つ一つやり直していけばいいのよ」
前回、桃園母からそのように諭され、クローバータウンストリートで再出発を果たす事となった東せつなさん。
今回はその言葉どおり、かつて自分が行った事への贖罪、過去の自分との対決を成すお話でありました。
第3話でイースさんによって
ナケワメーケにされてしまったラッキーと、その飼い主でイースさんに突き飛ばされて気絶させられた少年タケシくん。
小さな子どもを突き飛ばしたぐらいで「人間とは脆いものだな…」とか調子に乗って悦にいるイースさんが懐かしい…てゆか、むしろ好きだった(え)。
しかし、まさかこの話を後から引っ張り出してくるとは思いませんでしたねぇ。
確かにイースさんの悪行の中で明確に個人特定が出来る被害者というと、タケシくんとラッキーと…あとミユキさんぐらいですもんね。流石に最初から計算されてのコトとは思いませんが、贖罪を成す意味ではとても手ごろな素材になったワケだ。なるほどー。
まぁ、そこでミユキさんという手も無くは無いけど…四人目がミユキさんでないとなった今としては、みんな顔合わせ辛いもんな…(ちょ)。
ミユキさん、今でも視界の端でアカルンを探しているかもしれないじゃないか…。
せつなの影から生み出されたイースの形をした
ナケワメーケ。
それはせつなの影…せつなの本当の姿を写しているというのか…。
プリキュアに生まれ変わったせつなは、かつての闇に染まった自分を、イースを自らの手で倒さなくてはならない。
“本物VS偽物”みたいなヒーロー物鉄板の面白さとかは正直無いんだけど(うわ)、“自分VS自分”というテーマの具現がエラク分かり易かった。
夢の中ではかつての自分から目をそらして逃げてしまったけれど、今度は逃げずに戦う。かつての自分を倒し、イースがキュアパッションになる為に。
過去の自分を倒す…のではなく、その過去の闇も認めて今の自分になる、みたいな展開もありかと思いましたが、そういう分かり辛いコトもなくザックリとイースを倒してくれました。“生まれ変わった”パッションだから、その辺は過去とキッパリ清算つけてしまって構わないってコトなのかな。所詮、前世は前世だしな。
FUKOはいつでも幸せに生まれ変わる。
辛い思いは、いつか喜びに変わる。
不幸と幸福は隣り合わせ。
幸福は不幸に転ぶし、不幸だって幸福に転ぶ。
特に四つ葉町の皆さんは不幸を幸福に転化させるワザに長けた、たくましい人ばかり。
フレッシュではそんな不幸と幸福の一体性についてよくよく語られてきたものです。
そしてそのテーマの一番の体現者こそが、ラビリンスからプリキュアへと変化を遂げた東せつなその人、というワケですね。
昔の自分の暗部を突きつけ苦しめるタケシくんとラッキーが、しかし最終的にはせつなを笑顔にしてくれるというのもまた、そのテーマを表しているってコトなんでしょねえ。
ただ、テーマをそのまんま口に出されると軽く最終回っぽい気がするんだが(え)。
■そろそろ黄色とか蒼とか活躍させて欲しい…ラッキーが何処の影にナケワメーケがいるのか分かるだなんて、伏線も無くなんて御都g…いや、あれはきっとラッキーがナケワメーケになったコトあるから気づく事が出来たとか、そういうコトなんだよ。それもFUKOからKOFUKUの一つですよ、うんうん(ええー)。
もしくはターミネータ-のオマージュかもしれんが(ちょ)。
で、来週は四人目戦線で敗北したミユキさんが登場…。
今回はイースと対決したパッション、次回はミユキさんと殴り合いか…暑くなりそうだ…。
てゆか合宿って…夏休みは稼ぎ時じゃないのだろうか、ミユキさん(17)…。
⇒
フレッシュプリキュア 各話レビュー
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