四半世紀前の…
■なろうなろうあすなろう星奈さんのお母様・輝美さんは漫画家であるという。
このたび人気雑誌で読み切りを掲載する事となり、人気を得て連載を狙うべく魂を燃やす。
しかし、絵柄のクセ…というか四半世紀ぐらい前の絵柄…というか、ほぼあらいずみるい先生でしかない絵柄なのが気にかかります。あまりに世代としてぐさりと来る。
作画担当がやたらスレイヤーズ好きであったのか、あるいは「流行りの絵柄ではない古臭い絵」という記号がスレイヤーズであったのか…。
2020年も間近な今や、90年代文化はそういう存在となったのですね。
自宅へやって来たララを見てSF漫画のアイディアを生み出す星奈ママさん。しかし、編集者からはSFやファンタジーは読者受けが悪いからと突っぱねられる。少女漫画は難しいなぁ…。
今の売れ線は学園、恋愛、医療モノだと叩きこまれ、ならばとその路線で描いてみる事に。
医療モノの少女漫画にあまり印象が無いのですが、これはテレビドラマはSFやファンタジーは受けないので医療モノが人気というテレビ作家的な視点が入っているのではと、ちょっと勘ぐる。
これまで姿を見せていない星奈パパさんは、世界中を旅していて年イチでしか帰ってこないという。年イチというのは七夕モチーフなんでしょうか…父親が実は宇宙人だったぐらいの覚悟は必要かもしれない。
母親の描いた漫画が大好きだった幼少期の星奈さん。
たとえ他の誰かに笑われても、自分の好きなモノは自分だけの宝物として大切にしなさいという母の言葉を胸に今も生きている。
その出来事は、現在の星奈ひかるさんの人間性を築く上で重要な部分だったと思われます。
だからこそ、母親が折れそうになった時に「漫画から勇気を貰った」のだと伝える。母親から娘に伝わって、それが今度は娘から還って来る。
その娘の存在こそが母の言葉が正しかったコトの証明となっているから。
自分の「好き」や「面白い」という想いを大事にすること。
それは同時に他者のそれも大事にすることにもなる。
自分の心を軽く見るのは、他者の心を軽く見ることに繋がるのだから。
最近行ったライブの話で(ぇ)、SilentSirenのすぅさんが「バンドを始めた時の初期衝動を大事にして――」とMCで話していたんですけど、その「初期衝動」という言語化があまりにピンと来てしまったんですよね(音楽の評論で使用される言葉らしいが)。
幼い頃に感じた感動や信念といった、その初期衝動を大事にするというのはプリキュアさんのテーマとしてもよく使われるだけに。
そんな初期衝動のお話であり、好きなモノは好きで居てよいという価値観のお話。イマジネーションは想像する事であり、自分の好きを大切にするコトでもある。
また、自分が弱っている時に自分の想いが人伝に還って来るというのも、プリキュアさんらしいお馴染みのテーマでした。
■すれいやーず次回はまたもブルーキャットさんのお話。
隔週メインで取り上げられて、何をかいわんやというプッシュプッシュ。
- 関連記事
-