これぞ! ていう最高の決めワザですね。
ワザは今までと同じなんだけど、気合が違うから勝てるぜ! みたいなコトではなく、スパイラルハートとスパイラルスターの合わせ技だからこそ勝てるという理屈の分かり易さが通っています。
まぁ、ワザの名前の前に、4人が揃って繰り出しているからこそ強い!んですがね。
おそらく番組のファンはこの光景を須らく見たいと、待ち望んでいたに違いないのです!
満と薫のなんと心強いことか。
後方支援しか出来なかった九条さんとは大違いですね(え?)。
遂に来てしまいました。
ふたりはプリキュアSplash☆Star最終回。
何故に演出が小村さんじゃなくて座古さんなのかしら、と思ったらプリ5でも小村さんがシリーズディレクターだからなのね。
世界を救う最後の希望は、4人の少女の手にかかっているのです。
それは少女が背負うにはあまりに重い気がしますが、彼女達が取り戻したいのは世界というよりも、自分たちの健やかなる日常。
ソフトボール部の試合で勝つ――
美味しいパンを焼いてみたい――
みのりちゃんと一緒に絵を描きたい――
皆のスケッチを描きたい――
微妙に二人がカブり気味ですが… 自分たちの希望、未来の為だからこそ、少女たちは戦う事が出来るのです。「プリキュア」のシリーズを通してのポイントなのです。
何気ない日常や、ささやかな願い、ありふれているかもしれないが、それはとても尊いのです。
この日常賛歌も、ボクがシリーズを好きなコトの大きな要因ですね。ライダーや戦隊では割と蔑ろで、描かれていないですから。
世界はかつて暗黒だった。
それがある時、光とともに星が生まれ、命が生まれ、騒がしくなった。
再び静かな暗黒へと回帰させる――それがゴーヤーンの狙い。
プリキュアで悪役の動機が語られるのって初めてでしたっけ?
ジャアクキングの動機は… かなり適当だったような気がしますけど。てか、語られてもいないっけかな。
しかして、ゴーヤーンは宇宙が暗黒だった時代から存在しているコトが判明です。
話から察するに、「光」というのは宇宙が誕生した「ビッグバン」のコトの様ですが。
一説には、ビッグバン以前は光どころか時間すらも存在しない、完全な無だったとかいう、マジで?な話なんですが。
宇宙が存在する前から存在し、よもや宇宙をその暗黒へと回帰させようとは… もしかしてゴーヤーンは宇宙意志なのだろうかと思ってしまいました。
ある種の、神的な存在なのではと。
しかし、それほどの存在であってもプリキュア達を、命を滅ぼす事が出来なかったという事は、命には宇宙の意志すらも超える力があるというコト、なのかしら。
となれば、もはやどんな存在にも命の輝きを消し去る事は不可能であると、プリキュアイズムですね。
ゴーヤーンを倒すと世界が戻って行く――
分かっていた事とはいえ、相変わらず意味が分かりませんね。どーゆー原理なのさ?
そして、崩れ落ちる満と薫。
何だかクライマックスがいっぱいあり過ぎだよぉ。てか、キミ達は殉職シーンが多すぎじゃないか? 半年前と先週と…
緑の郷の精霊の力によって蘇える満と薫。
あぁ、こちらも相変わらず原理は不明です。とりあえず奇跡です、奇跡!
プリキュアの最終回に都合のイイ奇跡は当たり前です!!
アクダイカーンが分け与えたという「命の炎」の代わりに、精霊の力的なモノで命を得たというコトなのでしょうか。ゾフィー兄さんがお土産に持って来たわけでは無いようですが。
だとすれば完全に属性変化。骨髄移植をしたら血液型が変わった、みたいな(違う)。
命は星の如く、互いを照らし合う星空の中間達のように。
だから「Splash☆Star」なのか… 生命と星がうまく結びついた。ボクは宇宙とか世界の意味としての「Star」なのかと思っていましたが、生命だったのですね。そうですか。
ちゃんと処理してます。
未だに理由不明の「MaxHeart」なんか目じゃないぜ。
そして月日は流れ――
止め絵ベースなのがちょっと卑怯だと思ったけど仕方ないのかなぁ。
何だろ、この幸せな日常。
ミチカオの私服とか、私服とか私服とか… あぁ、上北さんのコミックを彷彿とさせますね。
こんなコトされたら2年目が見たくなってしまうじゃないですか…
…いや待て。
元々、咲舞は2年間やることが前提だったとゆー話、所詮噂に過ぎないような気がするのはボクだけでしょうか。いや、明確なソースがあったのだったらすいませんが。
なぎほの編が終了して咲舞編になったのは、「プリキュア」シリーズを長く生かす為の戦略の一つだった筈です。
この番組のメインターゲットは未就学女児層です。
子どもは成長する訳ですから、いつまでも番組を見続けるという事は期待できない、つまり数年経てば卒業すると。
こういう場合、一つのシリーズを長~く続けるのではなく、1年毎にリセットした方がターゲットの開拓と卒業が行ないやすい筈なんです。「戦隊」シリーズのように。
2年毎にリセットするのは、色々と面倒ですよ。
微妙に長期シリーズだと視聴者は途中参入しにくいし、内容についてもバリエーション付けにくい。
過去、初代「仮面ライダー」も初代「戦隊」も好評により2年間の放送期間でしたが、その後のシリーズで1年以上続いたモノは存在しないではありませんか! え?ブラックRX…?
いや、つまりシリーズを本気で長く活かしたいと考えるのならば、2年計画というのはどーにも説得力が無い気がするのです。なぎほのが2年だったから、咲舞も2年やる筈という憶測が蔓延しただけの話のような気がするんですが、どうなんでしょうかね。
え~っと、何の話をしていたんだっけ?
そうそう、ミチカオの私服ね。てか、この人たち何処に住んでるのかすげー疑問。
生活感が全然感じられないですからね。ビジネスホテルに泊まってるという説明でもされたら納得しそうです。
エピローグでは3年生になった皆の様子が。
頬を染める薫嬢にキュンと来ました。うぁぁ、ナイフのような時代も好かったが、これはこれで…
満嬢はパンを焼きました。あ、メロンパンもある。
も~… 本当に普通の女の子に成り下がってしまったんだなぁ(ええ?)。
健太とゆかいな仲間達も、上級生になってパワーアップしています。ダジャレが二つから三つになってます。その進化間違えてないか?
加代ちゃんは笑っていたけど、美翔さんは笑っていません。ボク的にはミチカオのリアクションが見たかったんですが…
「くだらない…」とか言って欲しい…
健太と優子も含め、予定調和ではあるけれども、気を衒わずに着地すべきところに着地したという感じでしょうか。
そしてクライマックス4人で頑張ったけども、最後はやっぱり「ふたり」で絞めるのですね。
だって、プリキュアはふたりなんだもん。
EDの懐かしい映像に思いを寄せながら、番組について考えます。
「ふたりはプリキュアSplash☆Star」
ボクの率直な思いとしては、「無印」「MH」の遺志を継ぐ正統後継者でありつつ、前2作の反省に立って作られているなと。
まず、S☆Sの大きな特徴は霧生満と霧生薫にあると思われます。
ぶっちゃけはっちゃけ、番組始まった当初はキャラデザとかキャラクター性とか、前作の二番煎じ的だなぁなんて。つまらなくは無いけど、同じラインを辿るんじゃパワー不足に陥るのは当然だぞ、て。
確かにS☆Sには「家族」とか「自然」というオリジナリティはあったんですが、それだけじゃ弱いのではなかろうかと感じていました。
そして、ある時転入してきたミチカオ。
当初は暖かい空気感を破壊するのではないかとヒヤヒヤでしたが、いつの間にかどんどん咲舞に近づいて行くお二人に胸キュンでした。
ミチカオの存在は「無印」におけるキリヤ、「MH」における少年ひかる、かと思われます。
一見、善悪二元論的な装いを見せるプリキュアシリーズですが、実はそうではなく。
互いの相互理解こそが真なる道だと説いています。
しかし、キリヤは運命を自分では変えられず、闇に落ちてその後は行方不明、かと思ったらいきなり出て来て生まれ変わってて… と、何がしたいのか伝わりませんでした。
少年ひかるは、光のクィーン九条ひかりと対を成す存在。
時々ひかりと遭遇しては世界を混沌にしていました。最終回ではひかりの弟になって、光も闇も調和する事が大事なのだと、言いたい事は分かったけれど、まだ説明不足感は否めなかったです。
そしてS☆Sではその反省もあってか、かなりしっかりシリーズ構成されてミチカオについて描かれています。徐々に徐々に、しかし確実に互いを理解してゆく。
そして、二人は自ら戦い、運命を変える事に成功するのです。
よく考えたら、「無印」の時点で出来ていて然るべきコトをやったに過ぎないのかもしれませんが、三度目の正直にしてやっと上手くいったというか。
S☆Sが反省を活かしたのはシリーズ構成だけではありません。
作画についてもかなり大きいと見受けられます!
夏頃、CSで無印の再放送を見る機会があったのですが、あまりにバラツキが激しいです。
全然可愛くない回があると思えば、8話のような神回もある。
プリキュアでは作画がイイ時と悪い時があるのは当たり前、と開き直って見てましたからね、無印とMHでは。
それに比べると、S☆Sでは見るに耐えない回は無かったですし(あっちゃダメだが)、可愛い回の率がグーンと伸びました。まぁ、3年目にしてやっとかよ…と誉められたコトではないのですが…
次作ではさらに改善すると期待しています。
そういや、咲舞が5年前に出会っていたという設定は、どういう意味があったんだろ… ん?てな感じで…
終わってしまったんですね。
「また会おうね」って…OVAにでもしてくれたらなぁ…
1年前には、よもや「無印」「MH」以上に心奪われるとは思いも寄りませんでした。
レビュー描く為に、ちょっと真面目に観ていたというのもあるかもしれませんが、そういうのも一つの縁ですね。
「ふたりはプリキュアSplash☆Star」を作った総てのスタッフ・キャストの皆さん、お疲れ様でございます。
本当にイイ番組に出会えましたよ…
また、この番組とブログを通じて僅かながらも触れ合う事の出来た皆様もありがとうございます。
毎度毎度、遅筆な上に中身が薄うございました。
トラックバックでお世話になっておりますブログ管理人様、何気なく呼んでくだすっているお方、このような不心得モノにお付き合い下さり感謝です。
みんな、星空の仲間達なんだよね…
さ、キレイにしまったところで(えー?)
「ふたりはプリキュアSplash☆Star」レビュー、ここに完結です!Thanks for "PRETTY-CURE SPLASH☆STAR" !!!⇒
ふたりはプリキュア 各話レビュー
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コメント
お疲れ様でした
2007/01/31 06:40 by かかし URL 編集
Splash☆Starレビューお疲れ様でした
Splash☆Starレビューお疲れ様でした
Splash☆Starはドキドキ、ワクワク
の楽しめた一年間でした
次回からは4年目プリキュア5ですね
歌、作画、アクションとSplash☆Starを
越える作品に期待です(たぶん)
せめてミュウミュウやセーラームーンと
ちがう!!とゆうところを見せてほしいですね
2007/01/31 22:03 by アル URL 編集
感想お疲れ様でした!
俺的には満足のいくラストでした。
ゴーヤーンとのアクションもドラゴンボール並みにやってくれましたし。
エピローグもしっかりやってくれたし、満と薫も幸せになったし!
EDが終わったら即プリ5のCM連発には若干、引きましたが…まあ、いいでしょう!
確かにネタ絵のネタを考えるのには、時間を要しますよね!
まあ、それが楽しかったりしますが!
プリ5でも適度に手を抜いて、続けていくつもりです。
ではでは~、プリ5でまた!!
2007/01/31 23:06 by ジャーマン URL 編集
◆コメントありがとうございます!!!◆
犬(忠太郎)が喋ったのはMHではなく、無印の… 確かキリヤが消えた次の回だったかと。キリヤがいきなりスルーされた話に感動した記憶が…
まぁ、でもこの回のラストは神がかっていて素敵だったんですけどね。(うわ~マニアックだなぁ…)
フィーリア王女が消えてコロネが猫に戻ったのはちょっともったいなかったですね。あのままオッサンのように喋れる猫だったら店のイイ看板になったのに(外道)。
>アルさん
4年目なのに「5」ってキミ! というツッコミを流行らしたいです。
巷では東京ミュウミュウかよ! というツッコミが大流行り(?)だそうですが、ノータッチのボクにはポカ~ンです。それ、美味しい食べ物ですか? 東京名物?
とりあえず、何やら推している「チームアクション」なるモノが何たるかを見せてもらいたいですね。5人に役割分担があるってコトなのでしょうか。
>ジャーマンさん
怒ったゴーヤーンが4人を地面に潰したのには、さすがに「えー!」と思いました。お、女の子になんてコトを!
ボクの場合、ネタを考えても、自分の画力と相談して結局ボツになることが多かったり…
まぁ、それを無理矢理成立させるも確かに面白いですけどね。
てゆーかネタよりも、これまで築き上げて来たキャラデザが使えなくなるのが一番キツイっす!!
また憶え直しかチキショー!! しかも5人て!!
2007/02/01 01:39 by TJ-type1 URL 編集
SplashStar完走
いつもイラスト、楽しみにしてました。
演出や製作サイドへの感想も「なるほど」と思うことしきり。
(密かに、戦隊・ライダーシリーズの感想も読んでたり)
>ボクの率直な思いとしては、「無印」「MH」の遺志を継ぐ正統後継者でありつつ、前2作の反省に立って作られているなと。
同感ですね~。良くも悪くも前作を意識してるなと。
そんな中でも満・薫は本当に成功だったと思いますよ。
ラストの、初の私服やお宅訪問にはテレビの前で小躍りしちまいました。(主役は…?)
では、今度は「yes!」の方でもよろしくお願いします~。
2007/02/01 04:05 by RubyGillis URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
密かに戦隊とライダーまでご覧頂いていたとは、ありがとうございます。⊃A`)
ボクもなんだかんだ書いていても、殆ど妄想ばかりで確固たるモノなんて全然ありませんので、あまり信用なさらない方が吉かと…。
「S☆S」はあえて前作と似せているって鷲尾Pも何処かで言っておりましたからね。
しかしまぁ、「無印」「MH」で消化不良だった部分をちゃんと「S☆S」が消化してくれたので、「プリ5」ではその呪縛(?)から逃れて新しいコトへ挑戦が出来るのではないかと思っております。「プリ5」はアマゾンライダー的存在になるのかどうか…
て、お宅訪問… え、ひょうたん岩が!?
2007/02/02 00:02 by TJ-type1@管理人 URL 編集