■わたくし学校において、天宮えれなさんの「太陽」に対し、「月」と称されているのは香久矢まどかさん。
お母さまはピアニストで、お父様は政府高官。内閣府宇宙開発特別局にお勤めとの事。話を聞く限りでは、宇宙人を発見する事も仕事の一つの様子です。
ということは、既に宇宙人の存在有無のレベルではなく、宇宙人が地球へ来ているというコトは政府の認める事実となっている世界なのですね。素直に考えると、そんなワケの分からん仕事をする部署は出世コースから外れているのではなかろうかとも思えますが、お父様の漲る自信を見ると、実はエリートコース部署なのでしょうか…。
国家の機密情報をぽろっと食卓で話してしまうお父さんはドジっ子…ではなく、家族間に秘密は要らないという信用の証らしい。
と同時にそれは、家族はみんな自分と同じ価値規範によって行動しなければならないという意味でもある。
この場合の「家族に秘密が無い」というのは、「個人」としての存在が消えて「家族」に同化するという事なのだ。
父の教えに従いつつ、学校でも宇宙人探索を欠かさない香久矢さんはあっさりと宇宙人を発見します。むしろ本人が自ら明かしに来ていくスタイルでした。
さらに宇宙人の協力者である星奈さん達を尾行すると、これまたあっさりと宇宙船を発見します。あまり隠せてないので、山狩りすれば誰でも発見出来そう…。
あるいは、あまりに堂々としているので宇宙船と思うはずもない…みたいなコトかもしれませんが。
星奈さんは、自分がフワを守ると決めたコトを香久矢さんに伝えます。そして、父親ではなく香久矢さん自身はどう思っているのかとも。
テンジョウさん達の急襲の中、香久矢さんはフワを守りたいと思い、自分でそう決めたのだと言葉にする。
「個人」が「家族」に同化することを強いられている家庭に育った香久矢まどかさんが、「自分で決めた」と言う星奈さんに感化される形で「個人」「自分」としての意思を明確化させるお話。
前回の天宮えれなさんのお話が「みんな」だったのに対し、今回は「自分」を見つめるお話です。
「みんな」の笑顔のおかげで「自分」もチカラが出ると語った前回に対し、今回は「みんな(家族)」の幸福の為に「自分」の意思がかき消されてしまうという負の側面を描いている。
星奈ひかる・ララが「未来・過去」のニコイチであるように、天宮えれな・香久矢まどかも「みんな・自分」という対のテーマが与えられていて、4人チームでありつつ、実は2+2の組分けがされております。
今回は特に無かったけど、そのうち太陽と月がイチャイチャするだけの回があるんでしょう、きっとそうでしょう。
月のプリキュア・キュアセレーネさんは、父親の言いつけ通りに民草の気持ちを知ったからこそ、放ってはおけなくなったのだと言う。
みんなと同化して気持ちを知ったからこそ、自分という個人の心も定まった。
「自分(個人)」というテーマ持ちの香久矢さんですが、「みんな」を否定するということではなく、両者が互いに影響し合って「自分」が何を思うか分かったのだと語る。これは前回のお話とも共通します。
香久矢さんは山狩りに来たお父上にウソをつき、家族と同化しない自分を得たことになりますが、早速もっての時限爆弾。どのぐらいで爆発するのだろうか…。
■ヒミツ今週も登場、やけにキャラの濃い同級生・姫ノ城さん。
他の方に特にライバルがいない中で香久矢さん対抗キャラがいるというのも不思議です。どう作用して展開するのかしら。
次回はようやっと各話怪人が登場するっぽい流れ。
敵さんもペンを使うという事で、プレミアムバンダイが目を輝かせる。
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コメント
実は怖いフワ
まあ映画や販促のスケジュールがあるから仕方ないんでしょうかね。
いやフワの人間懐柔能力に慄くべきなのでしょうか。
とりあえず香久矢さんがこれからどのように動くのかに期待。
2019/03/16 11:16 by アメ猫 URL 編集
◆コメントありがとうございます◆
香久矢さんが心情を表に出すタイプではないってのと、ドラマ的にはむしろこれからの父親との関係性こそが描きたい部分でしょうから、スタートとしてはこんな感じなのかなって受け取りました。プリキュアさんになることで時限爆弾を抱えてしまう人ってのも珍しいので、その不遇さを愛でましょう。
2019/03/18 22:36 by TJ-type1@管理人 URL 編集